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A24:スチュアート・リングホルト

《原子力の時計》

裏面が放射能マークを模している大時計は10億年後も時を刻み続ける。その頃は1日が34時間と予想されるからか実際の時間とずれており地球と月を模した球を落とす。果てしなく未来に思えるが核燃料のウラン238の半減期は45億年だ。
(12/9 mhom)

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©mayu.h

スチュアート・リングホルト
1971年パース(オーストラリア)生まれ
メルボルン(オーストラリア)拠点 /彫刻、コラージュ、パフォーマンス、ワークショップ、パブリックアートなど様々な表現によって人間の心理や感情を探求。彼が主導する《Laughter Workshops》や《Anger Workshops》は、参加者の愛情、恐れ、羞恥心、赦し、喪失感といった感情を解放させる。《Untitled (Clock)》(2014)は、仮に一日が18時間に圧縮された世界を表す大きな時計の作品で、その秒針は神経質なリズムで時を刻む。昼や夜が短くなり、「昨日」が増える新しい暦のあり方を提案する時計は、「もし、地球がより早く回転するとしたら?」と、生物や環境に及ぼす影響の大きさについて、哲学的に問いかける。(あいちトリエンナーレ2019公式サイトより抜粋)

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