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S03:梁志和(リョン・チーウォー)+黄志恒(サラ・ウォン)

《円頓寺ミーティングルーム》

地元の人の古いスナップ写真+偶然そこに映り込んだ人の再現写真+持ち主に聞いたらしき思い出話。テキストは日本の文脈を共有していない海外作家だからこその翻訳文学的魅力が。名も無き個人の尊重を強く感じさせる作家が出した大きな権力が個を押しつぶす状況に対する声明が辛い
(10/3 なお)

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梁志和(リョン・チーウォー)+黄志恒(サラ・ウォン)
1992年香港にて結成
香港拠点
梁は、イタリアの写真アーカイヴ研究センター(CRAF)で写真文化を学んだ後、香港中文大学芸術課程修了。黄は、香港中文大学芸術科卒業、香港大学建筑学院園境建築課程修了。それぞれ個人として発表を行いつつ、1992年より共同制作を開始。2001年のヴェネツィア・ビエンナーレに、香港が行政区として初参加した際に二人が代表作家に選ばれ、高層ビルの間にのぞく空の形をクッキーにした《City Cookie》を発表。近年の《失われたもの博物館》は、古いスナップ写真に「たまたま写り込んだ無関係な人物」に焦点を当てる写真作品で、機械的にその場の全てを写しとってしまう写真の性質と、何気なく見過ごされてしまうものへの愛情が同居する。(あいちトリエンナーレ2019公式サイトより抜粋)

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