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《1996》

自らの体験と心情を、感情や感傷にあえて包まない「事実を訪ねる旅」によって明確化し論理立ててゆこうとするところは面白い。居合わせた青木さんに「大きくなれてよかった」とじわっときた。
(8/10 かしゅらって)

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青木美紅
1996年栃木県生まれ
東京都拠点
多摩美術大学絵画学科油画専攻在籍。2019年、ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校第4期最終選抜成果展金賞受賞。18歳のある日、母親から、自身が両親に切望されて配偶者間人工授精で産まれてきた子供であることを知らされる。それは、幼い頃より彼女が感じてきた「尋常でない母親からの愛」に理由があったのだと感じた瞬間でもあった。奇しくも世界初のクローン技術で生まれた羊の「ドリー」と同じ年に生まれた彼女は、以降自分を含めた「選択された生」にまつわる偶然と必然、与えられた祝福と呪詛について考察を続ける。柔らかい肌のようなラメ糸で刺繍した絵画や、ゾートロープ(映像的に回転する連続絵)、インスタレーションを制作している。(あいちトリエンナーレ2019公式サイトより抜粋)

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