見出し画像

《2と3、もしくはそれ以外(わたしと彼女)》

縁取り線の作品は今回新展開かな。画面を見ていると、囲われたモノが他の静物から区別され意志を持ってせり出してくるときと、逆に心理的に遠のいていくような気がするときが交互にやって来る。
(10/9 なお)

画像1

©️竹内久生

石場文子
1991年兵庫県生まれ
愛知県拠点
愛知県立芸術大学大学院油画・版画領域修了。ありふれた日用品にほんの少し手を加えて撮影することで、視覚的な違和感を生じさせる写真作品を制作。被写体の表面の一部に黒いペンで線を引いて撮影した近作では、写真の一部が厚みのない平板な空間であるかのように錯覚してしまう人間の認識の問題を追求している。彼女が被写体に加える操作がごく些細なものであるだけに、その写真を見る者はぎこちない違和感を感じ、空間が歪になった印象を持つ。仕掛けがわかればすぐにそれと理解される「トロンプ・ルイユ(騙し絵)」的な効果を与えながら、三次元の現実を二次元の虚構に写しとるという写真の本質的な特性を鋭く突いている。(あいちトリエンナーレ2019公式サイトより抜粋)

▼ほかのレビューを見る▼

アーティスト名別レビュー一覧


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?