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S06:アイシェ・エルクメン

《Living Coral / 16-1546 / 商店街》
《Living Coral / 16-1546 / 店》

円頓寺商店街のアーケードにかかるロープを2019年のテーマカラーの珊瑚色に。会期中買い物をすると店舗にあわせた作家のドローイングの珊瑚色の紙袋に入れてもらえた。昔ながらの街並みに旬の色がいきいきと映え人の営みも輝いている。
(12/12 mhom)


名古屋市美術館のトグォと「気づかずに通り過ぎる作品」のツートップを張れる。その場の構成物に密かに変化を加えることでそっと環境を変える作品、過去のあいトリにもいくつかあったけど、今回はなんだか処世術や抵抗の手段の例示にも見えてくる。
(9/16 なお)

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アイシェ・エルクメン
1949年イスタンブール(トルコ)生まれ
ベルリン(ドイツ)拠点
その場所に秘められた文脈を読み解き、ものを一時的に移動するなどシンプルな仕掛けを施して作品化することに長けている。ミュンスター彫刻プロジェクト2017では、商業地区と工業地区を分断している運河に水上輸送用のコンテナを沈めることで、水の上という「普段は越えることのできない溝」を観客が歩いて渡れる状況を生み出した。また2011年の第54回ヴェネツィア・ビエンナーレでは、すぐ脇の水路からポンプで海水を汲み上げ、展示空間内に設置された水道管を用い「水の都」の水を濾過した。紛争地域で飲料水を確保するために開発されたドイツの浄化技術を使用しており、内と外、海水と浄水、国家間の技術の格差などを意識させるものであった。(あいちトリエンナーレ2019公式サイトより抜粋)

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