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《2679》
《Woodstock 2017》


日米の国歌をそれぞれバンドが演奏するが、各演奏者は紐で繋がれ、誰かが演奏すれば他の者は挙動に引っ張られて演奏が阻害されてマトモに音出せない。それでも協力し合ってなんとか国歌と聞き分けられる程度には演奏を叶わせ、国歌(国家)を輪郭だけでも立ち上がらす。
(9/15 河村たかしLOVE)


加藤翼さんの常に筋肉を緊張させながら引き合う楽器演奏は、状況も身体もままならぬことを具現化して見せる中で見てる此方も力が入るのだった。そしてオアシス21屋上の島状の場所での演奏、もしやのリスク管理か、三味線の人だけ紐がゆるかった|д゚)
(8/2 かしゅらって)

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A34加藤翼_Hisao Takeuchi ATN0810-72

©竹内久生

加藤翼
1984年埼玉県生まれ
東京都拠点
災害、都市開発、資源採掘などによってコミュニティ解体の危機に晒された国内外の様々な地区に滞在し、簡易的に作った大きな木製構築物を地域の人々とロープを使って引き起こす「引き興し」のプロジェクトで知られる。近作では、互いにロープで縛られたミュージシャンが四苦八苦しながらアメリカ合衆国の国歌を演奏する作品など、新たな展開を見せる。いずれの身体性を伴った協働作業も、一回ごとに完結するパフォーマンスとして実践されるが、彼はその様子を複数のアングルで捉え、映像作品化する。人々にもたらされる連帯感や達成感が映像で再提示されることで、刹那的な共同体の脆さや儚さ、コミュニケーションにおける緊張と解放などの両義性も表される。(あいちトリエンナーレ2019公式サイトより抜粋)

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