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《10,148,451》

全米…ではなく全トリが泣いた。写真で作品を見たらミニマルアートのホワイトキューブに見えてしまうのに、実際に行ってみたら体感できる、とんでもなくアート鑑賞の常識をひっくり返す秀逸さ。
(10/18 ハラックマ(原田教授))


大量のメンソールに涙が出た。ただ難民問題は涙は出そうになってもここまで爽やかではないのではないかと感じた。
(10/14 真黒野差実(まぐろのさしみ))


難民問題に疎い私。

五桁の数字は2019年に国外脱出した難民数と果たせず亡くなった方々の合計数。

このメンソールの部屋で涙が出てくる。

仕掛けがなければその悲惨な数字を見ても涙一粒でない想像力も問われている気がした。
(8/18 夜宮)

A30_竹内ATN1013-42

©竹内久生

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©mayu.h

タニア・ブルゲラ
1968年ハバナ(キューバ)生まれ
ハバナ(キューバ)/ニューヨーク(米国)拠点
若くして社会変革を目指したパフォーマンスやインスタレーションを発表。政治的権力の性質を明らかにし、移民、検閲、抑圧など国際社会の諸問題を、参加型作品として提示してきた。25年以上にわたる彼女の活動は、個人や機関との協働で長期的に行われるため、彼女は自身を「発起人」と定義する。《10,148,451》では、観客の腕に8桁の数字のスタンプが押される。それは世界にいる移民の数を示し、絶えず増え続けている。続く小部屋は涙を誘発する成分を含んだ蒸気で満たされており、観客はたとえ腕に押された抽象的な数字とのつながりを感じなくても物理的に「泣かされ」てしまう。その瞬間、鑑賞者は彼女の提案を実行する「市民」へと変わる。(あいちトリエンナーレ2019公式サイトより抜粋)

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