見出し画像

《輝けるこども》

被害者、加害者両方の親から話を聞こうとし、その上で子供達の姿を純粋な輝きとして描き称える。後半、車の絵と車体はあれど加害者の姿は無い。が、親の言葉があることで実は加害者も「子供」となる。中央の車体からは向こう側が見え、観客は加害者の目線に立つ。輝けるこどもとは誰のことか…?
(1/20 ふう)

画像1


1986年三重県生まれ
東京都拠点
「自死」や「慰霊」をテーマに創作を続ける画家。大学院修了後、学生時代の友人と名古屋で映像制作会社を起業。2013年に代表取締役を辞任し上京、作家活動を開始した。ゲンロンカオス*ラウンジ新芸術校の第一期生として学んでいた2015年に、交通事故後で心身のバランスを崩していた母親が自死。出棺前に「金環を持った鳥のモチーフ」が浮かび、以後制作される多くの作品で繰り返し登場する彼の表現の核となっている。2018年には、約30年前に自死したアイドルをテーマにした《Oの慰霊》が第21回岡本太郎現代芸術賞で敏子賞を受ける。同年に同作の続編的な位置付けの展覧会「四月の人魚」が開催され大きく話題を集めた。(あいちトリエンナーレ2019公式サイトより抜粋)

▼ほかのレビューを見る▼
アーティスト名別レビュー一覧

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?