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《反歌:見上げたる 空を悲しも その色に 染まり果てにき 我ならぬまで》

プールの底立ててる以外に感想が出ず、私からしたら単なるコンクリの大きな壁。作家自身のタイトル等への介入が無く別の人に任されている時点で、観客の「観て解釈すること」という作品への姿勢そのものまで表現の中に含まれていそうで面白い。同じ作家の市美の別作品とリンクさせる解釈が最適解か
(1/20 ふう)


高嶺さんが津田大介芸術監督と生み出した作品。句碑、墓碑、慰霊碑、トランプの壁、そして沖縄の姿。一言でプールの底をたてるといっても、様々な見方ができる。裏側も見どころ。誰か買ってくれないかなあ。
(10/5 河原行三@あいトリ楽しいbot)


切り取られたプール底が立ち上がり圧倒され胸が痛む。まるで今を予見した抗い。関根伸夫の《位相》を想起する量と大きさが高校の墓標に相応しい。or 不穏な未来を暗示する2001年宇宙の旅の石板。レイヤーのある作品、一推でした。
(09/30 夜宮)


廃校のプールに聳え立つモノリス
青空と曇天のいずれに見るのが良いのだろう?

なお、某国境の壁と同じ高さと聞いたが、捲った地面見るに、本物(9m)より高そうな気が…
(9/29 虎之介)


既視感がある「壁」プール底面に対面させる自「律」されたものとして立ち現れるモノリスか。国境wallか。掛け違えのボタンの穴か。「依り代」という「歴史」の補強材が強すぎる。
(9/17 月探偵 満月飛地)

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©️mayu.h

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©️竹内久生

高嶺格
1968年鹿児島県生まれ
秋田県拠点
社会のなかで見えなくなっている問題を、自身の個人的体験や身体的感覚に引きつけて、映像・インスタレーション・舞台等様々な媒体で浮かび上がらせるアーティスト。例えば、恋人との関係を出発点に朝鮮人強制労働の痕跡を遺すマンガン坑道跡で制作した《在日の恋人》や、近所の海岸に漂着した移民船を題材にした《歓迎されざる者》には、他者の理解という言葉では片付けられない、作家自身のもどかしさや痛みが伴っている。彼の作品は、ある種の居心地の悪い状態に観客を置き、その帰属意識を鋭く問うてくる一方で、そこに不恰好な身体を介して、それでも他者を希求する愚かで温かい人間らしさが見え隠れする。(あいちトリエンナーレ2019公式サイトより抜粋)

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