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《あなたは、その後彼らに会いに向こうに行っていたでしょう。》

厚い歴史を持つ伊藤家住宅。3人の人物が同じ場所で過ごした様子が映し出され、薄皮一枚分歴史が加わったことがフィルムで示されているなと思って見ていたら、当の自分の姿もそこに現れ、今私がここに居ることもまた同様にか・・・!と気づかされた。プチ臨死体験。
(9/21 なお)

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©️ mayu.h

津田道子
1980年神奈川県出まれ
神奈川県拠点 /東京芸術大学大学院映像研究科で博士号を取得。鏡とフレームと映像装置を配置したインスタレーション作品や、パフォーマーとの共同作業による作品を制作する。鑑賞者は、カメラとの存在を主軸にして構成された空間のなかを自由に歩きまわり、その視点が変化することによって、実像と虚像、見ることと見られること、鑑賞者とパフォーマーの境界があいまいになる。映像メディアの特性と、鑑賞者には操作することができないカメラの視線にもとづいた、シンプルでありながら緻密に計算された作品は、「見る」という行為そのものと、私たちが無意識の内に当たり前ととらえている認知や身体感覚を問うている。(あいちトリエンナーレ2019公式サイトより抜粋)

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