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《町蔵》

扉を開けて一歩足を踏み入れ、密度の濃いインスタレーションに圧倒される。タンス?引き出し?真っ黒?炭?テレビ塔や名古屋城らしきものが見える。目が慣れてくると細部にまで意識がいき、広島の焼野原のヴァリエーションだと合点が行く。
(8/10 HANAMI Tadashi)

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©️竹内久生

岩崎貴宏
1975年広島県生まれ
広島県拠点 /広島市立大学芸術学部で学び、立体作品やインスタレーションを主に制作する。歯ブラシ、タオル、文庫本の栞、ダクトテープなど身の回りの物で繊細な風景を作り出し、そこには様々なスケールを瞬時に飛び越える面白さが見出せる。例えば、文庫本の栞でクレーンを作った作品では、遠目には本に見えるが、近づいてクレーンに気づいた瞬間から、その本が建設中のビルに見えてくる。広島で生まれ育った彼は、廣島という大都市がミクロな原子の力で瞬時に壊滅したことを意識してきた。小さな操作が瞬時に全体の見え方を変えるという彼の作品の特徴は、ヒロシマという場所の歴史とつながっている。(あいちトリエンナーレ2019公式サイトより抜粋)

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