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A13:ヘザー・デューイ=ハグボーグ

《Stranger Visions》
《invisible》


路上の吸い殻やガムからDNAを抽出し、持ち主の顔を再現する。DNA解析で分かるのは、人の顔だけではない。疾患の発症リスク、体形・体質、祖先のルーツ等々、究極の個人情報だ。アドレス・パスワードとは比べ物にならない重大な個人情報漏洩問題がそこに待ち受けている。
(10/1 ゆでたまご)

《Stranger Visions》
NY のカフェ、グラスや吸殻から採取したDNA から顔再現。
《Invisible》それを阻止する薬品。

これがそんなにSF チックに見えないのは、事態がもう間近に迫っているからかと。

監視、防犯、悪用…倫理は追い付くのか?
(8/12 夜宮)

捨てられたガムやタバコからDNAを採取してその人の顔を復元する。自分の顔が知らないところで晒されてたらと思うと、私は神ではないと言った人の写真を燃やすことより、こっちの方がやばくて恐い気がする。
(8/10 なお)

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©️mayu.h

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ヘザー・デューイ=ハグボーグ
1982年フィラデルフィア(米国)生まれ
ニューヨーク(米国)拠点
計算機科学と芸術を専攻し、AIや機械学習の研究開発に従事したのち、DNAをめぐるプライバシーや監視の問題について議論を促す作品を制作する。《Stranger Visions》は、公共空間に残された髪の毛、吸い殻、ガムなどから採取したDNAを分析し確率的に導き出した「落とし主かもしれないし、そうでないかもしれない」外見的特徴を、3Dプリントした彫刻作品。《Invisible》は、架空のバイオテクノロジー企業が作成したDNAの99.5%を消去するスプレーと、ノイズをかけるスプレーのセット商品。いずれも、商業的あるいは学術的利益のため、許可なく誰かの細胞やDNAといった生体情報が搾取される問題に対して鋭い視線を送るもので、世界中で物議を醸している。(あいちトリエンナーレ2019公式サイトより抜粋)

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