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《君之代》《ずっと夢見てる》《Synchronized Cherry Blossom》《戦争は終わりました》

遠くなるほど景色はかすみ 遠くなるほど声は小さくなる。台湾の老人も、泥酔のサラリーマンも 「ういろうの桜」も時間の経過があなたの人生。
(9/19 月探偵 満月飛地)


《君之代》

六本木クロッシング展出品作。かつて日本による統治を受けた台湾の高齢者は日本語を(思い出しながら)話すことができる。嬉々として教育勅語の暗誦や日本の歌を歌うおじいちゃんおばあちゃん。衝撃を受けたのは、君が代を「ああ、日本の軍歌ね」と言って歌い出すシーンだ。
(8/26 HANAMI Tadashi)

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©️竹内久生

毒山凡太朗
1984年福島県生まれ
東京都拠点
2011年3月11日に発生した東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故によって、故郷である福島の状況が一変したことをきっかけに作品制作を開始。忘れ去られた過去の記憶や場所、現代社会で見えにくくなっている問題や事象を調査し、映像やインスタレーションを制作している。ある問題に対し、現地に赴いて当事者の声を聞き集め、そこに毒山自身が介入することによって成り立つ作品は、何が起こるか予測不能な現代において、ふとした瞬間に誰もが当事者たり得る可能性を観客に投げかける。過去と向き合い、何が残されているか、あるいは残されていないかを検証することで、歴史からこぼれ落ちる人々の記憶や感情、そして、今後埋もれていってしまうかもしれない現実へも光を当てる。(あいちトリエンナーレ2019公式サイトより抜粋)

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