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《Gesture of Rally #1805

写真に写り込む、実物を見て確かめることの(でき)ない「~らしきもの」は、見る者の知識と想像、それに沿う情報の取捨選択により、如何様なものとしても固定され得る。それが誤読であれ、一時的な仮説であれ、「これは◯◯です」と。極端なユーモアに回収されるイメージも、誰かの真実。
(9/29 ふう)

イムミヌク、タニアブルゲラの厳しい抗議ステートメントを立ち止まり読み込んでると「これは○○です」と軽くすっとぼけた声が聞こえてきて、壁には謎なるプリントアウトA4紙が束で掛かり、よく見るほどにフザけをマジメにやってるのがわかる。
(9/15 河村たかしLOVE)

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澤田華
1990年京都府生まれ
京都府拠点
京都精華大学にて版画を学ぶ。印刷物や画像投稿サイトの写真に小さく写り込んだ正体不明の物体を、それが何か、様々な角度から検証する過程をインスタレーションとして作品化するシリーズを展開。撮影者が意図しなかったものまで写してしまう「機械の目」としての写真の性質を突く作品で知られる。さらに画像が生まれる過程で生じたエラーに目を向けることで、我々が普段多くの情報を得ているにもかかわらず、空気のように意識することのない「写真」というメディアの存在そのものに意識を向けさせる。また、画像に何かしらの意味を読み込んでしまう我々の認識自体を、作品を通じて批判的に捉えようとする意識が垣間見える。(あいちトリエンナーレ2019公式サイトより抜粋)

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