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《ガラスの中で》

名古屋市美の展示スペースの最初のとこでは大理石の床と上からの自然光を活かしてちょくちょく美しいインスタレーションがなされる。今回もわ~きれい~。ただ碓井さんのほんとは全然甘くないシリアスさはちょっと分かりづらい。N07青木美紅と関連づけて考えるべし。
(8/12 なお)


柔らかい光を纏う円形の軽やかな浮遊物は緊張もほぐす素敵な作品だった。シャーレは細胞の培養・命の育み、オーガンジーに施された薄い藤色の刺繍の繊細な感覚、女性の美術界への参入としての工芸、など様々なテーマが感じられた。好きだわ
(8/6 夜宮)

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碓井ゆい
1980年東京都生まれ
埼玉県拠点
日本社会で働き、生活を営む一人の女性として、近代から現代に至る歴史を紐解き、女性の立ち位置を鑑賞者に問う作品を制作。資本主義社会における「女性と労働」にまつわる影の部分――ジェンダーの不均衡さを突いた《shadow of a coin》(2013-2018)や《shadow work》(2012-2016)――では、オーガンジーの布に刺繍を施し、一見ささやかだが鋭いメッセージを投げかけ、彼女の表現を特徴づける作品となっている。また作品の主題が女性に立脚していることこそが、他者の経験や歴史を単に眺めるのではなく、当事者として積極的に行動しようとする彼女の態度を表しており、その実践は今まさに発展の過程にある。(あいちトリエンナーレ2019公式サイトより抜粋)

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