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T03a,b:和田唯奈(しんかぞく)

《レンタルあかちゃん》

レンタルした赤ちゃんを連れ回して"成長"させ、次に引継ぐ体験型アート

全てが「食う・寝る・出す」に集約されそうに感じたが、意外と違った

ちなみに最難ミッションは、我が子たちからの「手紙の内容がよく分からないから教えて」攻撃
(12/30 虎之介)


駆け足で周ったレンタルあかちゃん。なぞってると「再現度高いですね」とスタッフの方から褒めていただいた。ジャンプして天井に貼ったD君、元気でね。命は繋がってゆく。
(10/5 河原行三@あいトリ楽しいbot)


赤ちゃんを貸し出す?!ってなったけど、その赤ちゃんは作家たちが産み落とした作品。来場者はアトラクションとして作品を「子守り」する。映像の中で遊ばせたり、上からなぞって加筆したり。子育ては誰もが参加できるという提案と、作家=産みの親、鑑賞者=育ての親という鑑賞者の作品への介入とがダブる
(9/19 そらそこ とおい)


ゲームのようなアトラクションで、最初は何をやらされているのかわからないのだけど、最後の種明かしで一気に持っていかれる。やさしい気持ちになれるし、若い感受性の健全な発露が光っていた。
青木美紅さんの人工授精をめぐるインスタレーションとあわせて見たい。
(8/16 HANAMI Tadashi)

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©️mayu.h

和田唯奈(しんかぞく)
1989年岐阜県生まれ
東京都拠点
名古屋芸術大学洋画2コース卒業。ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校第1期卒業。「かわいい」文化への関心から鮮やかな色彩を複雑に構成し、キラキラとした宝石のような効果を与えた絵画を制作する。絵画教室「お絵描きのお家」を主宰。その生徒たちと協働で「しんかぞく」展を作り上げ、現在もそのプロジェクトは続いている。彼女の作品には、家族などの身近な存在や、出会った人々の個人的な経験や感情という、閉じた世界だからこそ発せられる強いエネルギーがある。実際の展示では、制作にまつわる詳細なログを収めたリサーチノートを公開しており、真摯なコミュニケーションと緻密な論理構成が見て取れる。(あいちトリエンナーレ2019公式サイトより抜粋)

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