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投資日記

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塩尻ムセンのはっとり代表が個人的に実施している投資について記録を残しています。
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2023年5月の記事一覧

イギリス産業革命前夜

備忘録です。 イギリス産業革命前夜 ・七年戦争が終結し、パリ条約(1763)においてアメリカ及びインドにおけるイギリスのフランスに対する優位が決定づけられた。この後インドはイギリスの原料供給地及び市場となる(綿花を輸入し工場で綿布に加工して輸出する)。 ・イギリスでは中世末期から毛織物の製造が盛んで、農民が副業として織物を問屋制家内工業で生産しており、一部は大規模化し工場制手工業に発展した。これら毛織物工業で蓄積された資本は後に綿織物工業に利用された。 ・インド製綿織

鉄道史①

以下「鉄道の世界史」(悠書館)を参考にしました。 なぜイギリスで産業革命が起き、その後工業で覇権を握ることができたのか?という高校時代以来の疑問に自分が納得できる回答を得るべく還暦を過ぎて世界史の勉強を再開したのですが、これまで理解できたこととして、イギリスの炭鉱で排水に動力が切実に必要とされたため蒸気機関を応用したシステムが実用化されたこと、およびその延長上に蒸気機関車を走らせる鉄道の敷設に世界でいち早く着手できたことを挙げたいと思います。本文では鉄道が成立した過程をごく

情報伝達手段の変遷

筆者の生業であるネット通販は物流と決済から成り立っています。物流についてごく大まかに書いたので次に決済を大きく捉えて情報伝達手段の変遷について書いてみることにします。 ①話し言葉、そして数字・文字の発明 物々交換をする際に最低限口頭か文字による会話が必要でしょう。その際数字の意思疎通も必要でしょう。後で揉めないように記録もしておきたいでしょう。と言うわけでそれまで使われていたであろう話し言葉に加えて商業が始まると同時期には数字や文字が発明されていたものと考えられます。広い

輸送手段と動力源の変遷

最初にお断りしておきますが以下文章は備忘録です。(調べて書く時間がない言い訳です) == 経済とは物作りをして、もしくは他所から調達して他人と交換する、また貨幣を投資して回収する、と言う一連の流れです。筆者はネット通販をしている関係で、物を売って代金を回収する、つまり物流と決済手段を支える技術や仕組みの歴史、背景を整理しておきたいと思ったのがこの一連の文章を認めるに至った動機です。 さて、決済手段の歴史は後日書くとして、まずは経済の始まりから物流とそれを支える技術等について

貨幣の変遷

経済を語るのに貨幣を外すわけにはいかないので、最初にざっと変遷をおさらいしときます。 ①貨幣の誕生 物々交換ではいつも欲しいものが欲しい量だけ交換できるとは限らないので、貝殻・石・骨・布・米・家畜・穀物等が物品貨幣として機能した時代があります。その後金属貨幣が登場しますが、腐らず加工が容易で規格化がしやすく比較的頑丈なので蓄積するのに向いているという特徴があり物品貨幣は廃れて行きます。 ②紙幣の誕生 物品貨幣に代わって金、銀、銅等の貴金属が貨幣として使われ始めますが、

経済史を備忘録として書き始める

予告通り、経済史について、自分の備忘録として書き始めることにします。歴史好きの方にすれば当たり前のことでも、歴史をきちんと勉強してこなかった理系技術者にとっては目から鱗なことだったりするので、同じような立場の方にとって役に立つのであれば公開する意味もあるのかなと。 まず経済史を勉強しようと思い立った背景、きっかけについて少々。 ①今仕事としてネット通販に取り組んでいるのですが、これが個人で割と簡単にできるようになったのはここ10年くらいのことです。その昔はネット環境が貧弱