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お話のつづき

わたしの住んでいるところももうすぐ桜が咲きそうだ。
桜を見ると去年のことを思い出してしまう。
彼も同じだろうか。

わたしの男友達との物語はもう終わらせたつもりだったが、もう少し続きがある。
こんなことを公共の場で書くなんて、自分に酔っていると笑われても仕方がないが、今は許して欲しい。

彼とのことは「男友達という存在」「月が綺麗だよ」という記事で書いている。

わたしと彼は、距離を置いたはずだった。
けれど、共通の友人が多いこともあり、距離を置いてからも会う機会が多く、また少しずつ連絡を取ったり遊んだりするようになっていた。
わたしから連絡をしたり誘ったりはしないようにしていたが、彼から連絡があるとやっぱり嬉しくなってしまって断れずに一緒にいることを選んだ。

距離を置いてから、友達としても大切で、友達でもいいから近くにいられたら良かったと後悔したから、わたしは友達に戻れるように努力した。
そして少しずつ、好きという気持ちを減らしていった。
そしてだんだんと期待せず、前を向くことができるようになっていった。

そんなある日、集まりから二人で帰るときに、彼からある話をされた。
いい感じの女の子と遊びに行ったこと
その子から告白されたこと
そのときにわたしが浮かんでしまったこと
その告白は断ったこと
予想外の話にびっくりして、でも前を向こうとしているわたしにそんなことを言うなんて、と「そんなこと言われても困る、わたしは友達だと思ってる」と答えたけど、ただ話したかったと言われた。
でも、その話に安心してしまったのも事実だ。

それから1週間後くらいに彼から一通のLINEが届いた。
「今日会いに行っていい?」

その夜、前みたいにわたしの家に彼が来て、くだらない話をしばらくしていたけれど、彼から「今日は話したいことがあって来た。」と切り出された。

「お別れしに来たんだ」
その言葉に、崖から突き落とされたような感覚があった。
迷って、別の女の子と付き合うことにしたと
本当はわたしのことが好きだったと
てりこには友達って言われたけど、俺は友達には戻れないと
言われた。

わたしを振るときには「今までもこれからも友達だ」と言ったのに、わたしは友達に戻れるように努力したのに、いきなり告白されていきなり突き放された。

でも、この前とは違って、本当に終わりなんだという感じがした。

でももしこれがドラマだったら、起承転結の転の部分だろうか。
そうであって欲しい。
そんな風に思ってしまうわたしはドラマの見過ぎだろうか。

彼と一緒に季節を巡ってたくさん遊んだせいで、季節を感じるイベントには絶対に思い出してしまう。
ドラマを見ても自分たちを重ねてしまう。

将来の自分へ
このお話は笑い話にできていますか?





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