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大分県女性起業家創出促進事業 BUTTERFLY で見つけたしなやかに生きる女性達の話

各地域で「女性活躍」が注目され、近年私たち女性は心なしかプレッシャーも感じる中、どのような起業家が生まれているのか?今日は大分県の現場について少し触れていきたいと思う。

大分県では2017年度より「女性に起業という選択肢を知ってもらう」ということから女性起業家創出促進・裾野の拡大を目的に事業がスタートした。今年度7年目を走っている当事業を私は初年度よりプロデュースしている。

過去6年間で50名のファイナリストを輩出し、彼女らは大分県のロールモデルという重い看板を背負いながら、コロナ禍でも支え合い、自身を鼓舞しながら活躍し続けている。県内の各メディアでは、いつも何某かどこかでの活動の様子が報道されている。そんな中、今月11日には、第7回ビジネスプラン発表会でプレゼンするファイナリストの最終選考が開催されるタイミング。セミファイナリストの18名は、年末年始なく、プレゼンテーションのブラッシュアップに励んでいる。

もう少し、ファイナリストに選ばれるまでの過程をお知らせすると
・10月末にエントリーシートの提出(今年度は33件のエントリー)
・18名がセミファイナリストとして書類で選考され、メンターによる3回の公開ブラッシュアップを11月、12月で行う。
・個別には、過去のファイナリスト(アンバサダー)への相談チケットが配布されたり、このプロジェクトに参画している地域の金融機関が事業計画などにアドバイスを行い実現可能性をアップさせていく

事業に参画している地元企業であるサポーターは60社、県内の全自治体を含む公的支援機関や大学などのパートナーは33先、コミュニティ総数は2000名を超える女性起業家応援プロジェクトとなっている


5分で伝えることの難しさと大切さ

プレゼン5分で!
簡単に言うけど、見る人聴く人に共感され、応援したい!そんな気持ちにさせられるプレゼンは、稀だ。自分のサービスや商品がいかに素晴らしいかを語ったところでそれは営業になりがちだし、かといってビジネスモデルがわからなければ続く事業かどうか判断できない。税理士法人が掲載した経営コラムでは

たった5年で60%が倒産廃業する

名古屋・東京・小牧|税理士法人ブラザシップ/株式会社ブラザシップコンサルティング

とも言われている。応援した起業家には、ぜひ続けていけるビジネスにしてほしいと思うし、その第一歩が「あなたの事業を5分でプレゼンする」ことなんだと思う。
当事業のセミファイナリストになると、そこを中心にかなりのブラッシュアップが行われるのだ。当然、メンターのアドバイスに傷付き辞退していく起業家も毎年のように出てくる。でも乗り越えた人たちを見ていると、そのスキルは後からもずっと役に立っていて、どこで急にマイクを渡しても素晴らしい返しが戻ってくる。

きっと、大人になって、こんなに自分自身と向き合い、「私がなぜこの事業をするのか?私だからできるのか?」を問い続ける苦しい日々は、後にも先にもないに違いない。でも女性達の多彩なアイデアと感性を活かし、仕上げてくるのだ。

今日も先ほどまで、オンラインでメンタリングをしていた。
前回までのメンターのアドバイスを受け、見違えるように自分の価値を理解し言語化してくる女性達。そう!遠慮はいらない。存分に自分の過去を振り返り積み重ねてきたキャリアを軸に考え抜かれたあなたの言葉を聞かせてほしい!と心から思う。

3年後、5年後、10年後の姿をイメージすること

「開業する」ことと「起業家になる」ことは、似て非なるものだと私は思っている。一人で考えたアイデアを事業化し、そこに仲間が集うようになる。継続するためには、収益が当たり前だけど必要で、いつまでもボランティアに頼ることではない。女性の起業は、「マイクロビジネス」が多いが、別に会社にしてスケールが必要だといっているわけではないが、多くの人に届けるには仕掛けは必要である。起業家同士で繋がり互いのビジネスで関係を持つこともあり。既存の企業体を作ることに捉われる必要なないが、いかに「継続」し「仲間を増やしていけるのか」を見せることが重要である。

そのためには、
・誰のために
・何をして
・なぜあなたでなければならないのか?
は必要な要素で
最後に

その結果、あなたはどんな未来をつくっていくのか?
どんな地域価値を生んでいくのか?

が見えてくる。

大分県の女性起業家の割合の推移

大分県では、当事業が始まった当初、県内の起業家数約500件ほどに対し、25%程度が女性であったが、現在は毎年3割を超える。

地区別の「女性社長率」は、都道府県別で5位以内に3県(沖縄、福岡、大分)がランクインした九州が15.15%でトップ。

東京商工リサーチ

女性社長の割合も、東京、沖縄、福岡に次ぐ第4位となっている。
起業しやすい大分県であることは間違いなさそうである。


多様な世代の多彩なビジネスがある

女性起業家の事例として講演依頼も多くくるようになった。中には、既存の枠組みからは想像できないようなビジネスモデルもある。興味のある方は下記よりご覧いただけると嬉しい。

女性達のビジネスを多くの人に知ってもらい、応援してもらうことは、
社会にポジティブな変化を生み出していくと確信し、これからも多様な目線を受け止め合いながら、仲間と共に邁進していきたい


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