からまり
なんとなく、ぐちゃぐちゃとしている心を
ゆっくり ゆっくり ほぐしたい。
どこに何が からまっている?
あちらのからまりを引けばまた芋蔓のようにからまって出て、こちらのからまりを引けばまとめて置いた洗濯ピンチみたいに引っ掛かって出てこなかったりする。
何かはわかるようでわからないものが
なんとなく、ぐちゃぐちゃとしている。
結ばった糸を辿るようにして解いていけば
きっと きっと 元通りになるはずよ。
一つ結び目に手をかけると、途端に指先のことしか考えられなくなって、思わず息を止めてしまう。いつもは何も考えないでしている呼吸もいつの間にかできなくなって、知らないうちに苦しくなる。ほんとうに、おばかさん。
だめだめそっち側、引っ張っていったらまた結ばっちゃう!
街中の電線がそうして張ってあるように、たるみ、みたいなのはきっと、ある程度大事なのである。そう、呼吸を含んでゆっくり、ゆっくりよ、張り詰めた糸、なんてのはよく言ったものね。
ここは まだまだ からまったままの
深夜のぐちゃぐちゃとした心、
遠い遠い 比喩。
大きな息をして眠るよ。
おやすみなさい。
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