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多発性円形脱毛症になった話

はじまり

 もう数年前のこと。髪の毛を洗っていると、やたら抜け毛が多く、春だからか夏毛に生え変わるのかぐらいにしか思っていなかった。もともと毛量も多かったしちょうどいいかぐらいに。
 でも、お風呂の排水溝がすぐ抜け毛でいっぱいになる。ロングだからその量は異常。いよいよ不安になってきたから夫に打ち明けて頭、見てもらった。
 「あ!eriさん、ここ髪の毛ないで」。
恐る恐る合わせ鏡で見えたのは500円玉ぐらいの大きさの地肌。ショックだった。でも、隠してたら何とか乗り切れそう。

 乗り切れなかった。いろいろとネットで調べたら、まだ進行中の時は、円形の縁の部分がすぽっと抜けるらしい。毛根もぷくっとしていなくて、先は細んでいる。絵に描いたような円形脱毛症だと思った。

 それから、後頭部のてっぺんが薄くなってきて、素人ながらに状態が良くないのは分かる。
「もしかしたら、円形どころか多発性ってやつかな」。
悲しみと不安と。いよいよ皮膚科に行くことにした。

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