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【永遠に治らない遅刻グセ】 人にお世話される才能 〜本編②〜


**2021.5.26の別投稿の転載です**



怠惰?才能?序章はこちら。私より怠惰な人名乗り出てー😂


〜本編①〜




その後輩ミカちゃんは

私と友達をやめるという選択をせずに

「家を出るべき時間に私がお迎えに行くね」

と、うちまで来てくれるようになった、、、、、​




の続きです。
​






そして私は、頑張ってその時間に合わせて

準備をするようになるのだけども、、、​





当然ながら、ミカちゃんが家に来る時間に

準備が終わっていることはなく

「ごめん!あと10分待って!」

からスタートし

「ごめん!あと20分待って!」

になり

「ごめん!起きてたけどぼーっとしてて

今からシャワー入る!」になり、、、​







最後は、ミカが迎えに来てくれる時間に

「、、、今起きた」

になった。​






そしてミカちゃんはついにこう言った。​





「えり先輩、ほんといい加減にしてくださいね、、、、、」​



、、、






ではなく。​





「先輩、これからは、

家を出る時間じゃなくて、

先輩に起きてほしい時間に

ミカがおうちに起こしに来るね☺️」​





私はもう、いつもこう思っていた。




「この子は天使だろうか。」​




普通なら、とっくにブチ切れて

先輩後輩なんて縁をさっさと

切ってしまうところなのでは?と思う。​






そしてミカちゃんは

「一緒に○○に遊びに行く」

という予定を遂行できるように

宣言通り、私が起きるべき時間に

毎回うちまで起こしにきてくれた。​





さすがに「ピンポン」を鳴らされたら私も起きる。​






そしたら可愛いミカちゃんが

「えり先輩おはよう^^
ちゃんと起きてえらいね^^」

と起きただけで褒めてくれる。​





「先輩、まずはシャワー入ってきてね。

このまま寝たらだめだよ?」と

私をバスルームに押し込んでくれる。​





そして私は寝ぼけたままとりあえずシャワーに入る。​





で。思い出してもらいたい。

序章で書いた通り、私の部屋はいつも汚い。​





念のためここだけは伝えておきたいのだが

私の部屋は、ゴミがその辺に散らかっている

「ゴミ屋敷系の汚部屋」ではない。​




ゴミはわりとこまめに捨てていたが

とにかく、脱ぎ散らかした服や物や

化粧品や雑誌や飲みかけのグラスに

仕事道具にピーーーとかピーーーーとか、、、

ありとあらゆるモノが

死ぬほど散乱しているのである。​





当時ワンルームのマンション。

あの8畳ほどの部屋をどうやったら

ここまで散らかすことができるのか。​





むしろミカちゃんは毎回そのことに感心していた。

そしてこともあろうか

私がシャワーに入っているあいだ

携帯ポチポチしてゴロゴロしていればいいのに

まさかの

毎回私の部屋を片付けをしてくれたのである。​





シャワーから出た私はびっくり。

「、、、あれ?なんか部屋が

綺麗になってる、、、」​




「えり先輩本当にお片付けできないよねーw

うけるーw

ミカが片付けておいたよ♡」​


(天使かよ)​





そしてそれはその1回ではなく

ほぼ毎回

「先輩、このお洋服って洗っていいの?

じゃあミカが洗っておくね」

と言って洗濯をしてくれるようになり


1週間干しっぱなしの洗濯物を

たたんでくれるようになり


もう家のこと全部

片付けも洗濯も掃除機もコロコロも

いつしかミカ頼みになってしまった。​





忘れてもらっては困るが

ミカちゃんがうちに来る目的は

「二人が外に遊びに行くために

私にお出かけの準備をさせるため」である。​




シャワーから上がって

部屋が綺麗になっていることに感動しつつ

私は(かろうじて気を使って)

布面積がほとんどないTバックだけ履いて

服を着ないでそのまま鏡の前の床に座り

とりあえずお化粧を始める。​





その後ろ姿を見てミカは毎回

「、、、先輩、この後ろ姿、

『あられもない姿』で辞書引いたら出てくる挿し絵にぴったりだよ🤣」と言いながら、

パンツ一枚でお化粧している私の髪の毛を

毎回後ろからドライヤーしてくれていた。​



(天使っていうか神っていうか、もうなんなの!!)​





そしてミカがうちにピンポンしてから

約1時間半〜2時間後、無事に家を出て

移動しながらおしゃべりし

お茶だかランチだか、どこかにデートだか。​





楽しい時間を過ごすことができましたとさ。​



おしまい。​







、、、、、、​



、、、、、、、、、、​




じゃないよねw​



ぜんぜん「おしまい♡」じゃない😂😂😂





私は「ここまでしてくれるなんて神😭」

と思うと同時に




「ここまでされないと時間通りに

出かけられない自分」に罪悪感がすごかった。​





ここまでされないと出かけられない人間

少なくとも私の周りでは聞いたことなかった。​





私はこの時期、毎週のように

「まじで私が養うからミカ私のお嫁さんになって」と口説いていた。​




本気でこういう嫁がほしいと思っていた。​





そしてミカちゃんも「えり先輩のお嫁さんになりたい♡」と言ってくれていた。​




私は未来の夫にこういうことしてあげられないけど、むしろヨメをもらって女の子ひとり養うことならできる。


そのためなら仕事頑張れると本当に思っていた。

(当時は安月給だったけど!)​



でも残念、ミカには彼氏がいたし、私も男にしか欲情できなかった。​





ミカちゃん彼氏いたんだよー🥺




〜続く〜​


〜人にお世話される才能〜第一章完結編はこちら。





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