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【展示感想】横浜トリエンナーレ<野草:いま、ここで⽣きてる>

先日、久しぶりに美術館に行ってきた。

横浜美術館で行われている横浜トリエンナーレだ。3年に一度開催されるアートフェスで、複数の会場で展示が行われる。一緒に行った友人とは何回か行ったことがある。

横浜美術館は3年間改修工事で閉まっていたらしい。中に入っても何が変わったのか正直よくわからなかったが、何かが変わったらしい。

今年の作品は、難しかった。いやとんでもなく簡単な感想しかでてこないが、難しかった。政治的なメッセージ、世界的な危機(戦争、難民等)、経済格差。デモがテーマになっている作品も多かったように思う。

ハッピーな作品ばかりを期待していたわけではないけれど、1作品くらいはあるのではないかと期待していた。…なかった。気持ちが沈んでいく。でも興味深い作品はいくつかあった。特に気になったのがアネタ・グシェコフスカ氏の作品。

母娘の様子から目が離せなかった。娘が遊んでいるのは一見人間だが、よく見ると生気がない人形だ。それは母親の形をしているという。母が娘を庇護する様子を逆転させて、娘が母の面倒を見ている、という図。生き物とそうでないものとの境界線、守るものと守られるものの境界線。それらが曖昧になっていく。

写真OKの展示も多かったのだが、全然撮らなかったので伝わらないかもしれない。でもやっぱりアートは楽しい!とだけ記しておく。