Goodpatch 1DAYサマーインターンシップの超個人的なレポート
昨日参加したGoodpatchさんのインターンシップについてレポートします。
目次は以下の通りです。
1. 概要
2. 学んだこと
3. 最後に
おまけ. ワイヤーフレーム(改)
1. 概要
形態:3~4人チームでのワークショップ
ゴール:紙に書いたワイヤーフレームからprottを使いプロトタイプ作成
テーマ:カラオケリモコンのリデザイン
当インターンシップのwantedlyページタイトルには”グットパッチのデザインプロセスを体験しよう”と書かれています。
その言葉通り、ペルソナへのユーザーインタビューからゴールであるプロトタイプ発表まで各段階をディレクションを含めながら進行されました。
各段階で紹介されたコツやポイントについては、果たして、ここに書いて良いのかわからなかったので、今回は自分の知識として私の頭にとどめておきます。
2. 学んだこと
では、Twitterでつぶやいた
”ツイートに書ききれないほどの学び”をここから書いていきます。
学びは大きく分けて以下の2つです。
⑴ 一貫性を保ったままデザインプロセスをたどる難しさ
⑵ ファーストチェス理論に基づく時間設定の有効性
まず、1つ目の
一貫性を保ったままデザインプロセスをたどる難しさはデザインプロセス終盤の『ペルソナの潜在ニーズをもとに提案する機能アイデアについて 3段階(利用前 -> 利用中 -> 利用後)のユーザーストーリーを立てて絵で表現する』段階で実感しました。
ユーザーストーリーを描いた後、このストーリーが心にWow!とくるものかどうかなどを含めてペルソナからのFBをもらえますが、その際私たちのチームの提案に対しては『利用後のシーン』が『自分の想定と違う』という指摘を受けました。
そもそも『利用後のシーン』には、機能を利用した結果、ユーザの潜在ニーズが満たされている様子が描かれているはずです。
つまり、この部分が『違う』ということは
・仮定した潜在ニーズがペルソナの抱く潜在ニーズと適合していない(潜在ニーズの仮定が間違っていた)
・提案したい機能ベースで考えられた”こじつけ潜在ニーズ”を自分たちで生み出していた
このどちらかの誤りが発生していた可能性が考えられますが、私たちのチームのユーザーストーリーは、まさに後者であったのだと思います。
また、ペルソナから指摘を受けた後、違和感を感じたものの
・本来の潜在ニーズの確認
・↑に基づいたアイデアの再考
を怠ったため、こじつけた潜在ニーズを本来の潜在ニーズと思い込み
結果的に
”こじつけ潜在ニーズ”との整合性を高めたアイデアを提案することになってしまいました。
メンターの方に後からお話を伺うと
このような本来の潜在ニーズとのズレはよく発生するそうで
「一貫性を持たせる」と言うと、簡潔で単純なように思えるが、この点に常に意識を向けつつデザインを進めることは案外難しい
とおっしゃっていました。
1つの論理として筋が通っていても
それが ペルソナの 潜在ニーズ をベースにした論理でなければ本質的な問題解決が行えていないのと一緒であると痛感し
また、UXを考える上で今回におけるペルソナのような特定のユーザが持つ
問題を解決するために決して自分本位のデザインをしないように注意することが大切であると感じました。
次に、2つ目の学びである
ファーストチェス理論に基づく時間設定の有効性は、各段階細かい時間設定で進められていた今回のワークショップ全体から感じられました。
ファーストチェス理論とは
チェスを競技する際「5秒で考えた手」と「30分かけて考えた手」が,実際のところ86%同じ手であるという実証に基づく理論
実際、1人でアイデアを絞り出し続けるより、ある程度発散された時点で、残りの時間をチームメンバーとディスカッションしながらブラッシュアップすることによってアイデアの個数は増加すると共にアイデアのクオリティも向上しやすい傾向にあります。
私自身、1人で熟考し続ける傾向があるため時間配分の観点でとても参考になりました。
3.最後に
チームでのワークショップ形式をとるデザイナーインターンは、この夏いくつか参加していますが、こんなにもスピード感をもって進行したものは初めてでした。
また、休憩中やインターン終了後の懇親会では他の参加者さんを含めGoodpatchの社員の方とお話しできる機会があり、たくさんの刺激をいただきました。同じチームになれたお二方も本当にありがとうございました!
とても楽しかったです。
またぜひGoodpatchさんの次のインターンにも参加したいと思います!
おまけ. ワイヤーフレーム(改)
発表した成果物は、結果的に、こじつけ潜在ニーズを満たす機能のプロトタイプになってしまったわけなので、ぜひ修正を加えて考え直したいと思っています。
ただ、作成したプロトタイプについては
せっかくなので精度を上げてここに添付したいと思います。
<機能名>
みんなのプレイリスト
その日選曲した履歴がそのままプレイリストとして記憶され
全国の利用者が思い思いの名前をつけたそれらのプレイリストは
自分以外の誰かの選曲の役にたつかもしれません。
<提供する価値>
カラオケでノリを重視する20代男性が
選曲で悩む時間を短縮するために
その場のメンバーで盛り上がれる曲を提案する機能によって
一体感のあるカラオケ体験を提供します。
<プロトタイプで見れる操作>
・当機能を使って「野球応援歌しばり卍卍」プレイリスト全曲を
シャッフルで予約する
・カラオケ終了後、履歴からプレイリストを作成する
※ カラオケリモコンの新機能として認識してもらえるよう
ボタンやリストの色や形については
従来のカラオケリモコンのデザインに寄せたものになっています。
プロトタイプはこちらから(PCかiPadでお願いします)
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