2022年箱根駅伝予想
※いち箱根駅伝ファンの投稿であり、予想の域を超えるものではございません。ご了承ください。
2022年、第98回箱根駅伝。
今回も長引くコロナウイルスの影響で、沿道での応援はできず。
酷いときは
7時前 :鶴見中継所にスタンバイ
↓
9時過ぎ :襷渡しを見届け
↓
鶴見駅から新横浜駅へ行き、新幹線で小田原駅まで移動。
箱根湯本駅で降りて5区の選手を見届け
↓
温泉入って日帰り
なんてこともしたけれど、ここ数年は自重。
また自由に沿道で応援できる日を待ち焦がれながら、今年もテレビの前で応援したい。
ということで、今回も例年通り箱根駅伝の予想を。
…と言いたいところだが、さすがに今回は読めなさすぎる。
特に往路はどの大学にも大砲級の選手がそろっていて、どこが勝ってもおかしくない。
そして、前回大会の創価大学のように、往路でリードを作れれば復路もそのまま押し切れる可能性が高い。それくらい、中間層のレベルはどの大学も上がってきたように感じる。
(青学、駒澤といった優勝候補の大学は勿論のこと、創価や國學院、帝京あたりも往路でリードできれば復路も逃げ切りそう。東京国際や早稲田、明治、順天堂はもう少し大きくリードしたいところ。)
今回は、優勝候補の大学の「見てほしい選手」を挙げながらレース展望をしたい。
帝京大学:遠藤大地選手
⇒ 帝京の「ミスター3区」はついに4年連続の3区。同区の日本人最高記録を持っており、まさにスペシャリストである。
毎年、3区に入って12キロ過ぎ、ちょうど浜須賀の交差点を過ぎてあのながーい湘南から茅ケ崎に向かう道のあたりで、猛烈なスピードで他大学をごぼう抜きにして先頭を追いかける提供の選手が紹介されるが、それがこの選手である。流石にもう「誰だこのダークホースは!?」みたいな扱いはされないと信じたいんだが、そうならない可能性もなくはないので紹介。
今回の帝京大学は5区に前回区間賞の細谷翔馬選手、2区に全日本大学駅伝6区2位の中村風馬選手がおり、遠藤選手との4年生3人トリオが相当強力。前回は6区の三原選手にアクシデントがあったが、往路は4位と健闘。今回も往路には自信がありそう。
東京国際大学:丹所健選手
⇒ 東京国際の日本人エース。今の大3世代ではレン・タザワに次ぐ実力者と言っていい。補欠に回っているけど、よほどのことがない限り3区でしょう。
出雲・全日本ともにチームを1位に押し上げているのだが、トップに並んでも減速せず、大きく差をつけてゴールまで押し切っている。今回の東京国際は実力のある山谷選手を1区、「化け物」ヴィンセント選手を2区に回しており、順当にいけば3区で丹所選手にトップでタスキが回る。そこで丹所選手がさらにリードを広げると思われる(ついに「丹所&ヴィンセント」の超絶リード駅伝が実現する)。全日本では駒澤、青学に7区でひっくり返されてしまったが、個人的には、今回3区終了時点で最悪3分差がつく可能性もあるとみている。そのほかの選手のロード適性が上がってくれば、簡単にはひっくり返せない。そのまま往路どころか復路も逃げ切る可能性がある。
創価大学:嶋津雄大選手
⇒10区区間記録保持者、網膜色素変性症というハンデを抱えながらも毎年激走を見せるランナー。取材などを見ていてもとても明るく好青年で、いい人なんだろうなーと思う。あと走る前、タスキをもらう前に変なダンスをする。出雲でもやってた。
前回区間2位だった4区に今回もエントリー。創価大学は前回も各選手がみんな安定した走りを見せ、かつこの嶋津選手、2区のムルワ選手、5区の三上選手で往路のゴールテープを切って見せた。今回もこの三選手の並びは変わらず、6区の濱野選手や控えの葛西選手、他にも上りに強い新家選手など強い選手を揃えており、創価は堂々の優勝候補。
国学院大学:殿地琢朗選手
⇒箱根の山を意識した大会「激坂最速王決定戦2021」で学生トップの実力者が、2年連続の山登り。出雲、全日本は回避したが、調子は上向いていそう。
今期の国学院は、藤木選手や島崎選手、木付選手、そしてこの殿地選手と、4年生が相当に力をつけてきた。そこにルーキーの平林選手に、全日本8区区間賞の2年生伊知地選手、出雲4区2位の中西選手と各学年から他大学と渡り合える選手が出てきている。
1区から藤木選手が快走できれば、国学院も相当強いと思う。
挙げるとキリがない。
他にも、東洋の石田選手、児玉選手、宮下選手、松山選手という並びも強いし、早稲田も中谷選手、太田選手、井川選手の27分台トリオ+石塚選手というのも強力。順大も三浦選手以外にも四釜選手、野村選手がいる。中央の吉居選手や法政の鎌田選手も相当強い。
もう一つ今回読めないなと思う理由が、青学・駒澤という優勝候補本命二校の区間配置にある。
今期の駒澤は当初圧倒的な選手層を持ちながら、前回10区の石川選手を欠き、4区の酒井選手を欠き、そして6区の花崎選手も欠いて箱根を望むことになってしまった。更に鈴木選手や山野選手も出雲・全日本を怪我で回避し、トラックで絶好調だった唐澤選手もロードのシーズンで精彩を欠いた。出雲1区を走った篠原選手も全日本を回避と、どうしてこうなってしまったのかというくらい苦しい選手層になった。
それでも、今やヴィンセント選手にも並びかねない日本最強格のランナーとなった田澤選手に、全日本で好走した佐藤選手や安原選手と新戦力も台頭。あとは今回エントリーした「カムバック組」の唐澤選手、鈴木選手、篠原選手、山野選手がどれだけ走れるかによる。
前回優勝、最強ランナー、厚い選手層という評判があるけど、ファンとしては、今年の駒澤、祈りながら見なければならないと思っている。(なんだったら、1区でいきなり唐澤選手が調子を取り戻せず遅れてしまいそのまま終戦、とか普通にあり得る)
青学はエースの強さ、山への対応力、中間層の走力と、毎年全く隙のないチームを作ってくる。にもかかわらず、ここ最近はどこかしらで区間二桁順位となってしまい、優勝争いから離脱してしまっている。主力選手が直前に不調となってしまっているのが原因の一つと思っているのだが、今期も、少なくとも報道等を見ると佐藤選手や岸本選手が万全でない可能性がありそうで、そうなると相当苦しい展開になる。
そして、5区の若林選手のエントリーが驚き。取材番組等を見ても若林選手は相当登りに強そうで、ルーキーだが元々の走力もあり、東洋の柏原選手のように一年生なのに激走ということもありうる。だが出雲や全日本はかなり苦しんだ選手でもあり、当日変更で経験者の飯田選手に変わる…なんてことにもなりかねない。
この優勝候補二校の区間配置は、29日のエントリー時点だとかなり「隠した」エントリーになっている。駒澤の「カムバック組」は仕上がっているのか?青学の実力者(佐藤選手・岸本選手)の不調説はブラフか?この辺りが謎だらけである。誰がどこを走るのか?往路重視?復路重視?当日の区間変更がどうなるかによって、展開はガラッと変わりそうだ。
ポイントは、
「駒澤の4区5区に安原・鈴木の両選手が入るか」
「駒澤の3区佐藤選手はそのままか」
「青学の1区3区4区に佐藤選手・岸本選手が入るか」
「青学の5区若林選手はそのままか」
といったところ。
展開としては、1区に順天堂三浦選手、中央吉居選手がいることもあり、そこまでハイペースにはならず、2区からが本番となりそう。駒澤の田澤選手がヴィンセント選手にどこまで食い下がれるかが見どころ。ほかに青学近藤選手、創価のムルワ選手、国学院の伊知地選手、東洋の松山選手、早稲田の中谷選手などが付くと思われる。
3区で丹所選手が爆走。駒澤佐藤選手や帝京の遠藤選手がこれに次ぎ、4区で嶋津選手が爆走。山で三上選手や細谷選手、殿地選手、東洋の宮下選手が着て、創価・帝京・駒澤・東京国際・東洋・国学院などが上位になると思う。ただし、青学の若林選手が爆走したらそこで青学優勝で終戦。
復路はガチンコ。往路優勝は上記のいずれかの大学だと思うが、6区終了時点でどの程度の差になっているかによる。2分差がついていたら、ほぼその大学が勝ちそう。
ともあれ、今回は本当に当日の青学・駒澤の当日のエントリー見るまで予想が付けられない。ある意味とても楽しみな展開。是非当日は朝七時に起きて区間変更から楽しんでほしい。
良いお年を!
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