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また寒くなって良かった。

通級指導学級の教室に行くと
その子はいつもそこに居た。
まるで主(笑)。

通級指導学級は普通、
週の中で数時間、決まった時間のみ
通常級から来ていいのだけれど、
「通常級には行けなくて通級には来れる」
その子は、特別措置で
ずっとそこにいることができた。

今までたくさんたくさんお話した。

私が恋愛で悩みまくっていた頃、
悩みを聞いてくれた。
中学生に恋愛相談する三十路女って何w
って感じだけど、
地頭も良くて冷静な彼女は、
大人顔負けの恋愛アドバイス+励まし
をしてくれた。

生徒と先生だけど、同い年の女友達みたいに
なんでも話せる不思議な関係だった。

そんな彼女も今年卒業。
彼女のいない通級指導教室なんて考えられない。
来年度から私はどうしたらいいのー!?
ロスに陥る私w

そんな彼女に、卒業祝いとして
手編みのマフラー🧣をあげた。

誰にあげるとか考えずにマフラーを編んでいた時
それを見た彼女が「このデザイン好き!
ネイビーの幅が細めなのが可愛い」
と言ってくれた。

その時密かに
「編みあがったらこれはあの子にあげるぞ!」
と意思決定。
もちろんサプライズにしたいから何も伝えず。

まさか彼女にあげる分だなんて知らないから
私が編んでる時も、彼女は普通に
その毛糸で遊んだりしていた。

卒業前に会える最後の日、
彼女の目の前で最後の仕上げを堂々と終わらせて
サプライズプレゼントターイム🎁
びっくりというかむしろ
え?ってなってましたw

結構暖かくなってきていた時期だった。
律儀なところのある彼女は
「今年はもう暖かくなってきているので
着けないかもしれませんが、
次の冬にはちゃんと着けます」
とわざわざ言ってくれた。

私は「いやむしろそんな着けなきゃって
義務感を覚えなくていいよ🤣
私が自己満足で編んで、あげただけなんだから」
と言った。

次の日は卒業式。
前日とはうってかわって非常に寒い日だった。
私は出勤予定が入っていなかったので
学校には行かなかったけれど、
行ってらした先生が
「〇〇ちゃん、卒業式が終わった直後からずっと
先生が編んだマフラーを着けてましたよ」
と連絡をくださった。

また寒くなって良かった。

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私は、文章を書く時、だいたい自分の経験から書きます。したがって、いただいたサポートは、今後も様々な経験をしにいくことに使わせていただきます。