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『満ちてゆく』MVのある日々、『明日に架ける橋』をゆく

藤井風さんの『満ちてゆく』MVが3月15日にリリースされてから3週間……毎日聴いてます、聴いてしまいます
気持ちよすぎてね
特に出勤前に朝ごはんを食べながら聴く観る『満ちてゆく』MVはめちゃいい
なんか「幸せ」にチューニングされる感じがある
それこそ歌詞にある「手にした瞬間なくなる喜び」みたいなアゲアゲの「わー!やったー!」的ハッピーじゃなくって
「なんもなくっても朝日浴びれて朝起きれただけで充分幸せっす」みたいなじわーっと満ちている幸せ充満モードにチューニングされて、多幸感から一日を始められるのが良くって
ついつい毎日見ちゃうモーニングルーティーン化しています
これはモーニングコーヒーか、朝飲むサプリなのか!?風さんよ
最高!

んで、今朝もオカンと一緒に『満ちてゆく』を観ていたら
ラスト近くのサラリーマン風さんが両手を広げて橋の上を駆けてゆくシーンを観て聞いてきたんよ



母「ここよね?ずっずさんが言うてた早朝に急遽撮ったシーン。なんで橋なんやろ~?」
私「そうそう、ここね。朝陽に向かっていくよね、解放のシーン!
  ん~? 橋なぁ…何でかってぇ そら~明日に架ける橋やろ? 明日に架ける橋」


走っていく風さんの背中観てたら
「明日に架ける橋」ってワードがポーンと太字で浮かんだんよ
何の気なしに適当な事を言うてしまったけど何も知らないもんで、
後から(ん?明日に架ける橋ってなんやったっけ?何かそんなのあったよな…映画?曲名?)って思ってググってみると、
どわー! サイモン&ガーファンクルの曲の曲名だった…

ユーチューブで曲『明日に架ける橋』を検索して聴くと聞いたことあるメロディが流れてくる
そう、音楽にうとい私やオカンでも聴きおぼえあるくらいの超有名曲でした


口から勝手に出た「明日に架ける橋」だけど…
『満ちてゆく』は映画『四月になれば彼女は』の主題歌で、『四月になれば彼女は』はサイモン&ガーファンクルの曲名『april come she will (邦題:四月になれば彼女は)』にちなんで名づけられたタイトルだそうで

サイモン&ガーファンクルつながりに妙なシンクロを感じてしまって『明日に架ける橋』っていったいどんな事を歌ってる曲なんだろうとさらに調べてみると、めちゃ面白かった

サイモン&ガーファンクル『明日に架ける橋』とは、NY育ちのサイモンがゴスペル曲『Oh,Mary,Don't you weep』に影響をうけてできた曲で 曲の中の一説 ”Bridge over deep water(深い水に架かる橋)” を ”bridge over troubled water” にかえて歌詞に入れ、タイトルにもなった
そう、『明日にかける橋』の原題は『bridge over troubled water』直訳すると「荒れた水の上に架かる橋」とな

私がこのMVのなかでずーっと妙に気になってる水…
でたよ~ 関係ある?ない?

そしてそのゴスペル曲のさらに大元はといえば、『旧約聖書』イザヤ書43章2節のフレーズだそうで…

火の中、水の中…人生を送るうえで避けて通れない苦難や困難の中にある時も、ずっと共にいてくれるし大丈夫、と言ってるんだよね 神様が
困難を越えていくための橋「荒れた水の上にかかる橋」とは神様あるいは大きな愛のことなんやね
困難に合わないようにするのではなく、サポートしているから困難な道でも行きなさいと言う大きな愛

て事で『明日に架ける橋』もゴスペルヴァイブスの曲なんやね
これが音楽に超疎いうちのオカンでも知ってて、英語もちーともわからんけど聞くたび泣いちゃうというのは国境とか宗派とか時代をこえた普遍的な愛の周波数ばりばりの歌でもあるのだろな…とか思っちゃった

風さんがそこまで意識して『満ちてゆく』を作ったかは知る由もないんだけど、MVからは『明日に架ける橋』とちょっとリンクするバイブスを感じる気がするね

あと、最初はピアノの伴奏が鳴ってて途中から弦楽器とか他の楽器が加わって後半盛り上がっていくアレンジの構成も心なしか「満ちてゆく」を思わせる感じがする(素人耳で適当な事言うててすみません)

そして上にリンクを貼ったMVの概要欄に書いてあるんだけども、この曲が出た当時はベトナム戦争の渦中だったり混沌とした世相の時代にあって、多くの傷ついた人々の心を癒した曲だったんだって…そして大ヒットした

『満ちてゆく』MVもyoutubeのコメント欄を見れば、なかなか人に語れないような辛い胸の内を吐露する人々がたくさんいて、言語、文化や国境をこえてこの曲が多くの人の傷を癒していることを目の当たりにしますよね
単に気持ちいいとかエモいとかでも聞けるし(そもそも恋愛映画の主題歌でご本人曰く「初のラブソング」だものね)、
私の表層意識は「満ちてゆく」って言霊がいいよね~とか、アファメーションソングだなぁとか思ってるんだけど、
さらにもっと底に、深い部分で人を癒す根源的、普遍的なパワー、真摯な祈りがこめられた曲なんだろなあってあのコメント欄をみてると思う

今だって混沌とした時代だもんね、時代に求められて生まれた曲とはこういう曲なのかもな~

『満ちてゆく』の中でも大好きなブリッジ部分の歌詞なんだけど、

開け放つ胸の光 闇を照らし道を示す♪

光は外から差してるんでなくって自分の胸の内から差してるんだよね
混沌とした時代を渡っていくのに道を照らすのは自分自身の胸の内にある光なんだって
救ってくれる誰かを外に求めるんでなく
そこがいいなぁと思う
自分もずっと外側にあると想いこんでいたからさ

風さんと出会って、思う事なんだけど、天岩戸は私達一人一人の胸の扉なんじゃないかと思うよ
ひとりひとりの胸のうちに天照がいる
恐れでがっちり閉じて暗くなってしまった世界の
閉まった岩戸をあけるきっかけは
アメノウズメの歌と踊りなんよね
神々(私達ひとりひとりの内にある神性)を喜ばし
天地をぶるぶるとふるわして

でも開けるのは自分ね

※風さんがウズメですって言う神格化とはちゃいますよ 音楽とかアートのパワーは思ってる以上に凄いのではないかという話で…


うーん
なんかとんでもないところに話がいきつきそうなので
このへんで終わろう…
かくも名曲はインスピレーションとイマジネーションを刺激してくるのであった

人々のもがきに寄り添い、そっと手をつなぎ、祈る
あぁ、まさに令和のゴスペルだなぁと思うこのごろ
「満ちてゆく」MVのある日々でした



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