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バター醤油焼きに醤油を入れ忘れた

こんにちは。趣味は料理で、苦手な事も料理なetomoです。適当に作った料理は上手くいくんですが、上手く作ろうとした料理ほど失敗します。

料理の失敗は数知れず。塩と砂糖を間違えるという典型的なものから、トースターでパンを黒こげにしたり、焼き終わったグラタンをガラスの耐熱皿ごと落として割ったり、カレーを3日寝かせて腐らせたり、コップを割ったり、皿を割ったり、ありとあらゆる失敗を繰り返してきました。

そして昨日、またしてもやってしまいました。

今日は近所のサミット(スーパー)で、ボイルのホタテが半額だったんです。見つけた瞬間「これは買いだわ!」と思い、手にとってお会計。帰り道に歩きながら「ホタテのバター醤油焼きをつまみに、ビールを飲めるなんて幸せだなぁ」と思っていたのです。

そして家に帰り、ちょっと横になってから、キッチンに向かいました。もちろん目当ては半額のホタテです。バターと醤油で、バター醤油焼きにするのです。

作り方はとっても簡単。フライパンにバターをひとかけ入れて、温めます。バターが溶けたら、ホタテを並べて、両面美味しそうな焼き色が付くまで焼きます。焦げないように火加減を絶妙に調整しながら、焼き上げていきます。そして焼き終わったら、さらに取り出して完成です!

いや、忘れてる!忘れてるのよ!フライパンの隣に用意していた醤油を!!それじゃバター醤油焼きじゃなくて、バター焼きですから!!!

という天の声があったかもしれませんが、霊感ゼロの私はスピリチュアルな言葉を聞く能力を持ち合わせていませんので、上機嫌で食卓に持っていきました。彼氏に「お待たせいたしました、こちら、ホタテのバター醤油焼きでございます。」などと格好つけながら配膳しました。

ドラックストアで買ってきた1本100円もしない安ビールをプシュッと開けて、早速いただきました。ホタテを食べる楽しみがピークに達していたあの時。口にいれる直前まで「ホタテにくっついてる黄色いプリっとした所が最高に美味しいんだよな!ヒモも歯応えがあって美味しいし!でも一番はやっぱり貝柱だよね!」と最高潮のままパクリ。「あれ?なんだかひと味足りないな。イタリアンパセリを入れてないからかも?もしくは焼きすぎ?」と違和感を感じつつも、「噛めば噛むほどホタテって美味しいからね」と謎の解釈で違和感を拭い去りました。

途中でいてもたってもいかなくなり、チンするご飯をレンチンしました。そしてホタテと一緒に食べたのですが、やはりここでもひと味足りない。そうすると、彼氏がおもむろにご飯とホタテに醤油をかけて食べだしました。

「あぁ、そうかそうか。ご飯と一緒に食べるなら、醤油を足した方が美味しいかもね!」と思い、私も醤油を足していただきました。これでやっとバター醤油焼きが完成していたんですね。しかし私は気付かずに「今度からご飯にかけるときは醤油を足そう」などと考えていたのです。

そしてホタテも最後の一口になりました。黄色い所、貝柱、と順々に食べ進め、最後まで大切に残していた貝柱を口に含んだ時、私は全ての記憶を取り戻したのです。

「醤油、入れ忘れたわ…」


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