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いつもカケラをなくしては拾いあつめている

数年前のこと
自分は曲をつくることが
できないタイプの人間なのだ

作曲は限られた
とくべつな人たちのものなのかなと

今の自分では考えられないような
なんにもならない決めつけや
あきらめにまみれていた

まだ自分の持つ共感覚にも
まったく気付いていなかった
そういう頃のはなし


そんな中で出会った方にいただいたCD
風景が目の前にわっと広がった
木漏れ日や川の水がきらきらしていて
まるで笛の音がさまざまな自然現象に
すがたをつぎつぎとかえて
踊ったり歌ったりしているような
まぶしい映像がみえたのだ

どんな音楽や人生を通ってきたのだろう
わたしもこんなふうに世界をつくってみたい
そんな日がくるのかな?
何が必要かと考えるより先にあったのは
あこがれと、じぶんとはそもそも世界が
違うのではないかというなぞのうしろむき

そんな自分もまるごと変えたくて
ここまで修行をやってきた
きっかけはいろんな人が
ベストなタイミングであたえてくれた


そして、ようやくこれが今のわたしですと
言えるようになったと思った日
思い切ってCDをお送りしてみた

オリジナル曲のアルバムたち

いただいたありがたい感想のことばたちに
自分のやりたい世界をやっとつたえられた
うれしさと、もっと進んでいきたい
という気持ちでいっぱいになった

ここ数年ですっかり変えることのできた
じぶんのマインドセット

ずっと前からなりたかった
あこがれていたじぶん像

やりたいのに興味があるのに
なぜか忘れていた、しまったまま
忘れかけそうだったことたち

いま、またひとつずつ叶えていこう
いまだからこそやってみたい、できるはず
そう思った日だった

さっそくふんわりしていた
プロジェクト数個を
どどどっと確定させて

音源をあたらしくつくる
いきたかったところへいく
やりたかったことをはじめる
ライブをいくつかきめる…

いつのまにか心のなかの
同じところをさしていた秒針が
カチカチとまたうごきだす
きっと行動ひとつひとつが
ぜんまいを巻いたのだ

やりたいこと、すきなことのカケラを
日々少しずつ拾ったりなくしたりしている

落としたり取りこぼして
あきらめてしまったものもあったけれど

きっといまならポケットも増えている
ぜんぶのこらず拾って、繋げてみたいのだ

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