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桜井フルートをお迎えした日

電車がやってきて 慌てて撮ったので
指がしっかりうつっている…


よく晴れた2024年5月3日(金)
桜井フルート工房へ
いつもお世話になっているけれど
今日はとくべつな日

桃花さんがお迎えにきてくれて
もう暑くなりましたね〜
とおしゃべりしながら工房へ

到着して秀峰さんと清明さん
そして文太さんにごあいさつ

工房からいつもフルートたちの調整を
してくださっている清明さんの声

「いいのができたよ〜」

その声がとてもやわらかくて
うれしさで心がいっぱいになりました

赤いカーディガンを着た秀峰さんが
"矢島さん"と書いてある封筒から
ピカピカのまっさらなケースを出して

手渡された瞬間のずっしりとした重み
ああ、ついにこの日がやってきたのだと
秀峰さん、そして桜井フルートと
はじめて出会った日を思い出しました

2020年の11月
はじめて桜井フルートの
本黒檀モデルを吹いた日


生徒さんのご紹介で桜井秀峰さんと出会い
その日にはじめて吹かせていただいた
本黒檀のモダンフルート

歌口の小ささを全く感じさせない
とても重厚で、あたたかくて、素直な響き
一音目から身体中がびりびりと鳴って
こんなことってあるんだ、、と驚きました


そこから少し経って
この時吹かせていただいた楽器を
購入したいというお話をしたところ

せっかくなので新しく
矢島絵里子モデルとしてつくったほうが良い

というお返事をいただきました

そのときは一瞬、すぐに吹きたい…!
という焦るような気持ちがありました
(本当に素晴らしく響いている楽器だったので)

けれど秀峰さんとお話する中で
これから先ずっと共にするならば
自分のためにつくっていただくのが断然よい
そんな体験をさせていただけるなら
ぜひともおねがいしたい!!!
という結論に

オーダー内容を決め、
完成までの物語がはじまりました

お迎えするにあたって
いま一度自分の奏法もみなおし
さらに身体が楽な状態で吹けるように

桜井フルートの頭部管をお借りして
アンブシュアやセッティングを一新

それがちょうど一年前のことです
いろんなことがありました

ついに…この時が……


桜井フルート
矢島絵里子モデル(本黒檀)

つやつやでとても美しい…
細かで丁寧な打ち合わせをもとに
わたしのためにつくっていただきました

刻印と掃除棒の色をつけてくださるのは桃花さん
ひとりひとりのイメージで選んでくださる色
大切にしている色だったのでとても驚き、嬉しかった


選木整管は幸一郎さん
秀峰さん、清明さん、桃花さんが
じっくりと大切に仕上げてくださいました

桜井フルートのみなさんの想いが
ここにぎゅっと詰まっています

右から清明さん、桃花さん、文太さん、秀峰さん、わたし

これからゆっくり時間をかけて
楽器と対話しながら鳴らしてゆきます

お披露目はいつになるかな
いつにしようかな
たのしみにお待ちください◎

秀峰さん、文太さんと!

頭部管をはじめてお借りしたとき
力がすこしでも入ると音が鳴らなくなり
"今日は前の頭部管で演奏しようかな"と
何度かよぎったことがありました

でもそれをしていたらきっと
同じことの繰り返しになるなあ
結局楽器のことを信じないと
先には進まないんだろうな

そう思って、一度も前の頭部管に
もどしたことはありませんでした

やっぱり信じて自分の状態と
向き合ってきてよかった…!

自分のための本黒檀を吹いた瞬間に
そう実感しました

わたしの奏でたい音を汲みとって
こっちの方向じゃない?と
示してくださった秀峰さん、
ありがとうございます

右が自分の頭部管(ムラマツDS)
真ん中が一年お借りした桜井の頭部管
いちばん左が新しくお借りした桜井の頭部管


今後のために
お借りしている頭部管も
アップデートになりました

どんどん小さくなる歌口!
しっかり楽器と向き合って
力を抜けば抜くほど鳴る
不思議で素晴らしい楽器です
早速今後のライブはこの頭部管で!

改めて
桜井フルートのみなさま
とびきりのフルートをつくってくださり
ほんとうにありがとうございます
だいじにだいじに、一緒に歩んでゆきます

そして今までの頭部管たち、
ほんとうにありがとう〜
もう戻ることはないけれど
学んだこと、掴んだ感覚は忘れません

ここから、表現したい世界を
さらに追い求めて進んでまいります!
どんどん変化してゆく矢島絵里子を
どうぞおたのしみに!

これからもよろしくおねがいします♪

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