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「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版 初日舞台挨拶」ネタバレだから報道されなかったトークも含めて エリコッタメモより(2022.6.17)

【はじめに】

映画「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」もうご覧になりましたか?
去る6月17日に 初日舞台挨拶が TOHOシネマズ日比谷で行われました。
ディーン・フジオカさん、岩田剛典さん、広末涼子さん、小泉孝太郎さん、椎名桔平さん、そして 西谷弘監督が登壇されました。
ディーンさんと岩ちゃんは、バディについてお互いへの感謝を率直に語り、唯一無二 最強バディの絆の深さを感じる舞台挨拶となりました。

舞台挨拶は上映後でしたので、かなりネタバレトークがありましたが、メディアでは取り上げられていません。
また、コロナの感染拡大の頃の撮影でしたので、感染対策に苦慮した事なども話されるキャストの方が複数いらっしゃいましたが、ニュースになっていませんでした。

このレポートは舞台挨拶時の私の手書きメモを基にしています。ディーンさんは比較的ゆっくり話されますが、早口だったり聞き取りにくいキャストの方だとついていけず、抜けている部分も数多くあります事をご了承ください。
作品をより深く楽しんで頂くために、私のメモがお役に立てたら幸いです。


【登壇】 


●下手より登場順(舞台へ向いた時の順)
ディーンさん、岩ちゃん、広末涼子さん、小泉孝太郎さん、椎名桔平さん、西谷監督

●下手より並び順(舞台へ向いた時の順)
椎名さん 広末さん ディーンさん 岩ちゃん 小泉さん 西谷監督

【挨拶】


●誉獅子雄役 ディーン・フジオカさん
「誉獅子雄役を演じさせて頂きましたディーン・フジオカです。皆さん今日は、お忙しいなか、足をお運び頂き本当に感謝しております。今日という日が迎えられた事を、ここで皆様にこの作品をお届けできた事を、心から嬉しく思います。今日は短い時間にはなるかと思いますが、この作品を皆さんが観たあとの世界観に浸りながら、色々とこの作品の魅力を深掘りして行けたら、楽しい時間が過ごせるんじゃないかなと思っております。今日は皆さん最後までよろしくお願いします。」

●若宮潤一役 岩田剛典さん
「皆さんこんにちは。若宮潤一役を演じさせて頂きました岩田剛典です。本当に今日この日を待ちわびていました。初日からこれだけの多くの方々に足を運んで頂いてとても感激しております。今日は初日の舞台挨拶ということで、ネタバレOKということで、鑑賞後の舞台挨拶ということで、皆さんにたくさんのお話をお伝えできればと思っております。よろしくお願い致します。」

●冨楽朗子役 広末涼子さん
「皆さん、今日はわざわざ足をお運び頂きまして本当にありがとうございます。いかがでしたでしょうか?(大きな拍手)わぁ~ありがとうございます。皆さん泣きましたか?泣きますよねぇ?泣きましたか?(拍手)なんかサスペンスなのにヒューマンドラマで、こんなに泣かせるなんて。こんなにたくさんの方に今日は観ていただいて、本当に本当にありがとうございます。今日は最後まで楽しんでいらしてください。」

●捨井遥人役 小泉孝太郎さん
「捨井役の小泉孝太郎です。撮影中はまだコロナが終わっていなくて、映画がクランクインするときに、本当にこの日、皆さんの前に舞台挨拶できるのだろうか、その前にはこの作品が完成するんだろうか?本当にゴールが長く感じた作品でもあります。なので、こんなに沢山のお客さまの前で、しかも皆さん笑顔で僕たちを迎えて下さって、本当に感慨深い今日は1日です。楽しかったとか、いい感想を沢山宣伝いただければと思います。」

●馬場杜夫役 椎名桔平さん
「皆さん、こんばんは。馬場杜夫役、使用人という役柄なんですが、皆さんご存知ですよね?(笑)ええ、やらせて頂きました椎名桔平です。今回の映画の撮影は非常にハードでコロナが結構きついっていう、丁度そういう時期で、みんなフェイスシールドっていうこういう、お面のようなものを、ずーっと付けて、なかなかこう長い間付けていると、煩わしいっていうのあるんですけどね、非常に閉塞感がある中、西谷監督はじめキャスト スタッフが一丸となって頑張って作りました。どうぞ宣伝のほうもよろしくお願いします。」

●西谷弘監督
「本日はお暑いなか、ご来場いただきありがとうございます。監督の西谷です。みなさんの表情がよく見えて、やっぱりね 上映前とは全然違うなぁという、喜びでいっぱいです。本日は束の間かもしれませんが。まぁ、獅子雄風に言えば「束の間でも盛り上がっていければ」と思っておりますので、よろしくお願い致します。」


公開初日の率直な気持ち

ディーンさん
「そうですね、この特別な日を迎えられた事を本当に心から嬉しく思います。
やっぱりミステリーということで、なかなかこの作品の魅力を番宣だったりプロモーションで伝えることが難しかったんですけど、今日ここに立って、ま、朝から今日あの、4時台から久しぶりに稼働しまして(笑)。ひとつ気付いたことがありまして。皆さん作品をご覧になっているんでネタバレ気にしなくていいかなと思うんですけれど、改めてお聞きしたいのが僕、この作品を説明する時に、作品を観る前の方にですね、「どんな作品か」ってひと言でいうと、「あやとり」みたいな作品だなぁって思ったんですよ。やっぱり色んなこの作品の魅力をネタバレせずに伝えようとすると、「ワンちゃんが、ワンコが出てます」とか、「犬の大好きな方が楽しめる映画になっており、今回豪華キャストも出演していますので、人間好きな方も楽しめる映画になっております」とか訳わからない事言っていたんですけど、普通謎解きって迷路みたいに道筋を辿っていくじゃないですか。で、あ、こっち行き止まりだから戻ってこうしたら?みたいな感じでゴールにたどり着くっていう構造だと思うんですけど。この「バスカヴィル家の犬」という作品は、「あやとり」って皆さんご存知ですよね?輪っかに指通して。で、こう指を突き刺したり、抜いたりしてこう色んな形を作るわけですよね、1本の糸で。輪になった糸で。なんか、そういう作品なんじゃないかなぁっていう事で、今日自分の中で腑に落ちたところがありまして、皆さんこの説明どう思いますか?(拍手)
西谷監督どうですか?」

西谷監督
「いいんじゃないでしょうか」

ディーンさん
「じゃ、今後はネタバレ ダメな時は「あやとりです」って伝えたいと思います。」

劇場版でのドラマとは違った獅子雄の姿について

ディーンさん
「そうですね。まぁ見た目から全然違いますからね。
ドラマでは、なかなか感情をあらわにするっていう事はないキャラクターだったんですけど、今回映画版において、獅子雄の高ぶる気持ちを爆発させるっていうことを、まぁ自分も演じさせてもらって、すごく新鮮だったし。
誉獅子雄っていうキャラクーの新たな一面を 垣間見た思いだったので、こういう形で作品の中で皆さんにお届けできて、ちょっと、なんでしょうね、なんかちょっと、ちょっと恥ずかしい気持ちもあるんですけれど、物語が色んなキャラクターの人生が絡み合っているあやとりのような中で、獅子雄みたいなキャラクターでさえも崩れ落ちる、揺さぶられるっていうことがこの映画において包括するひとつの魅力の最高点のひとつなのかなぁと思うので、皆さんにその思いが伝わっているといいなぁと思っております。」

登場人物それぞれの愛の形について

岩ちゃん
「難しい質問が来ましたね(笑)。自分の演じた役柄はある意味、お客さんとその作品の架け橋と言うか、すごく普通なキャラクターですよね。身近にいそうなキャラクターだと思うんですけども。そういう部分でちょっとこうファンタジー性のあるストーリー展開をより、感情移入していただくために、数々の熱湯芸を今まで披露してきたりとかですね(笑)、そういうポジションだったなって思っているんですけど。やっぱりこうやって上映後こうして会場に来て皆さんの顔を見てですね、やっとこう実感沸いてきました。やっぱり初号が終わって、なかなか椅子から立てない、そういう映画だったなぁと思っていて、だからこそこうやって初日の挨拶もしっかりとお話を聞いていただけるような雰囲気の中で、今お話しさせて頂いてますけれども、やっぱりこうひとつ大きな「愛」というテーマで家族愛だったりとか、師弟愛だったりとか、兄弟、本当に色々な「愛」があって、ちょっとしたボタンの掛け違いですべてが真っ逆さまの世界に変わってしまった悲しい物語だと思います。だから登場人物誰かしらに感情移入してご覧になって頂けたからこそ、この雰囲気になっているのかなぁと感じております。」

2人の俳優としての魅力


(西谷監督は、ディーンさんとはドラマ・モンテクリスト伯から、岩田さんとはシャーロックで初めてごで一緒された)

西谷監督
「俳優としての魅力は皆さんが一番感じてらっしゃると思うし、まあそれぞれ個性が違うし語り始めたら時間内に収まらないと思うんですけれど。なので僕から見て、2人の共通項が2つあるんですけれども。これは撮影現場とかを見ていて、カメラが回っていない時、ディーンさんも岩田さんも、座長としてもやっているし、凄い気さくだし、盛り上げようとするんだけれども。普段の佇まいっていうのかな。カメラ回ってない時、2人ともそれぞれ「孤高」ですね。「孤高」。それがすごい似ているなっていうのと。もう1つは、アクションもシリアスなシーンも、とても真摯にやられるんですけど、意外とちょっとした笑いを誘うということに異様に情熱をかけている(笑)孤高というのと人を喜ばせたいというのと、このギャップが2人の共通した魅力だと思います。」

ディーンさんどうですか。
「そうですね。あの思い当たらなくもなくもないけど、そうですね。やっぱりエンターテイメントの仕事をやらせてもらっているんで、喜んでもらえたらいいなぁという思いで、1つ1つのお仕事をやらさせてもらってますね。」

本日急遽欠席の新木優子さんについて


西谷監督
「ほぼほぼ初めてだったんですけれど、もともと原作者のアーサー・コナンドイルが何故このバスカヴィル家の犬の原作を書こうと思ったか、これを話すと長いので、パンフレットとかに載っていると思うんですけれど、そんな中でヒロインにまず、キャスティングでね、紅という女性は庶民的な家庭から生まれて上流階級の育ち方をするということで。上流改訂の品格みたいなものと庶民的な親近感と二つの顔を持てる女性は誰かなという事でキャスティングしました。その後は仕事初めてなんで、お芝居としては人の心に住んでいる悪魔の心を持つという、悪魔と人間を行き来するところがあってどこまでできるかということでした。すごく見事に演じていて、自分の想定以上演じてくれてましたし。でもなんか体育会的な佇まいもありましたね。」

冨楽朗子を演じてみて

広末さん
「ホントに私今回この作品で舞台挨拶を何度かさせて頂いたんですけれど、今日初日ということで、上映後の皆さんが初めてで、さきほどのディーンさんのお話にもあったように、ネタバレがダメだから、私正直何にも話すことなくて。私は椎名さんや小泉さんの立場上、役柄上、結末に繋がってしまうような事ばっかりだったので、今日本当にそういう緊張感なくお話できるのが凄く嬉しいんですけれども。
とにかく私の役はもう感情と、追い込まれた状況に身を置けば、女性であればみんな共感できて、演じられてしまうんではないかっていうような、究極の状況だったので、本当に役作りがどうのとかではなくて、そのままその場所に行かせてもらったっていう感じで、そこまで苦労はしなかったんですけれど。
本当に出来上がりを見て、とにかくみんなカッコよくて、ですよね。深く頷かれているんですけど(笑)。それぞれのカッコよさが、小泉さんのあのオタク気質な一途な愛と、桔平さんの最後の手紙があって「ズルい!」っていうカッコよさや、使用人の所作も美しいし、で、岩ちゃんさんの(「ちゃんさん」に会場笑)何ですか、熱湯芸?「痛い!」とか「クソ!」みたいなリアクション芸?(笑)もなんとなくキュートさもあって、みんなね、なんか守りたくなっちゃうし、で究極はディーンさんの、セクシーなよくわかんない派手な部屋着から始まり、ロングコートとか、最後、あの叫びでしょう?もうお腹一杯で帰れますよね。女性にとっては色んな男性の美しさを見せてもらったんじゃないかなっていう。だから私の役とか感情とかストーリーはもちろんのこと、美意識とか、映画っていう重厚感とか、いろんな贅沢を味合わせてもらえる映画だったなぁって思います」

捨井准教授を演じてみて


小泉さん
「はい、すごくこの捨井っていう役の台本いただいた時、どっちの方向性で僕は役作りをすればいいんだ?って苦しかったですね。本当に話し合いましたね。1回その方向でやってみようリハーサルとかでディーンさんとも。立ち稽古からお願いさせてもらって。で次は違うオタクっぽいのでいきましょうとか。もひとつ次は子供っぽのでいくぞとか。もうちょっと酷いヤツでいきましょうとか、そ-ゆーの何パターンもやりましたし、四国と東京間で電話までしましたよね(監督に)。なので僕の中でもとってもこう思い入れのある役、作品になりました。
一番のプレッシャーは、ディーンさん演じる獅子雄と対峙しなきゃいけない。「そこで違った天才肌の地震学者でいて欲しい」と。それはいい意味でプレッシャーをかけられたんですけれど。最後、ディーンさんと目を一瞬ですけど合わせるシーンっていうのは、特に印象に残ってますね」

使用人の馬場について


桔平さん
「使用人の馬場です。(会場から(笑))いやまあねえ、所作の先生について頂いて、あ、そうなんだとか色々発見ありましたけどね。ま、そういうことも悩みながら、僕の役はね、まぁ今日はもう言っちゃっていいんでしょうけど、稲森いずみさん演じる方に懐かれている身なんですけれど、赤ちゃん誘拐してね」

広末さん
「(赤ちゃんを)返して欲しかった」(笑)

桔平さん
「ね。その後もね、取り違えた赤ちゃんは新木優子ちゃんなんだけど。それから年月が経っていってね、僕も関わって育てていくんですが、その稲森さんの母親役の苦悩とかね、それを知ってしまった子供の新木さんの役とか、紅ちゃんね。非常に苦しくなるわけですよ、本当。で撮影中の役を監督が追い込むわけですからね。僕らそういう重苦しい、後悔の念とか、いろんな思いでいるわけなんですけど、監督から最初に言われたのは「この役はお客さんを馬場に泣かせてほしいんだ」って仰ってね、でもう1つ言われたのが「目立たないようにいてくれって」(笑)あのフレームの中でね。両方難しい課題を頂きましてね。できたかどうかわかりませんが、一生懸命頑張りました。ありがとうございます」

タイトルのちなんだ質問


司会:本作は「バスカヴィル家の犬」ですが、犬といえば鳴き声は?

ディーンさん
「(沈黙の後)うわ、どっち!?え~っと「ワン」」

司会:その通りです。ということで皆さんにとっての「ナンバー・ワン」なものは何ですか?

広末さん
「ナンバーワン。えーっと、私この脚本を読んだときに、実はちょっと悩んだんです、お引き受けするか。西谷監督だしこのキャスティングを見てももちろんやりたいんだけど、私暗い作品嫌いで、悲しい作品嫌いで、何だろうこの最後悲しいし、地震とか誘拐とか自傷行為とか、あーなんかツラーイどうしようって思ったんですよね。」

ディーンさん
「死亡率高いですもんね」

広末さん
「そうなんですよ。だから観られた方がどんな気持ちになるか考えると凄い悩んだんですけれど、結果的にお引き受けして、こういう素敵な作品になったから良かった。で、私の役はやっぱり母親としての愛情深さ、娘を大切にする愛の深さゆえに運命に翻弄されてしまった母親役ですけれども、私にとってのナンバーワンはやっぱり「私の母」かな。やっぱりママあっての自分で。ここまで生んでもらって育ててもらっているのはもちろんだけれど。今日この舞台に立ててるのもママのフォローが無かったら無理だなぁって思うと、ママはナンバーワンだなぁと思います」

小泉さん
「本当に難しい質問なんですけれど、こうやって今僕は1つの作品を取り終えしかも舞台挨拶できている、当たり前ですけど適当にやってたらできないんですよね。みんな本当に体力精神力を削って、なんでこんなに映画ドラマって撮影に時間かかるのって本当に僕ら何度やってても、苦しいな、辛いな、の連続だと思うんですよ。そういう時って、1つのものに対する情熱や思いがなければ、ゴールまでたどり着けないので、僕はこの作品に今回出演することができて、本当に感じたのは、ずっとこの作品を大切にしてこられた西谷監督の情熱ですよね。それに引っ張ってもらったし、僕はこれは失敗できないなと。やっぱりそういう単独のこの作品を必ず成功させる、良いものにするんだっていうのは、ものすごく感じたので、そのワン的なもので言うと、「情熱」ってなるんですかね。それがたぶんスクリーンから皆さん感じとってくれたのかなと。西谷監督の情熱。本当に僕は、心から感謝しています。」

桔平さん
「そうやって孝太郎君が話してくれたわけで、大変な制作過程において色々あるわけですね。そのなかでこれだけの、6日間の大変な撮影がすごく記憶に残っています。西谷監督はじめ皆さんタフで、ほんとタフで、一生懸命やっている姿を見てこちらもね、エネルギーをもらって何とか乗り越えたっていうね。そういう僕にとっては現場だったし、そういう思いを乗せたこの作品が今日初日を迎えてこれだけ満員のお客さんが足を運んでくれて、で、ディーン君が素敵なスピーチをして(笑)、その瞬間を今ここで感じでいる事とがね、ナンバーワンです」

岩ちゃん
「自分のナンバーワンはこの作品「シャーロック」と出会えた事です。この作品は今年こうして映画が公開されるまでドラマから数えたら約3年、足掛け3年ですよね。そのプロジェクトの中に参加させて頂いて本当に西谷監督の情熱、ほんと何としてもこのプロジェクト、みんなで成功に導いていくんだという、そういうチーム一丸となった思いもあって、当初から考えると凄く一番最初の立ち稽古なんて凄くこう未だに覚えているんですけれど、あれが始まったなって今こうしてステージに立たせて頂いて、舞台に立たせていただいて感じることが多くて、この3年ていうものをすごくぶつけられた思いもありますし、今日の朝からずっと一緒に番宣に奔走してほんとに名実ともにバディももあるディーンさんとの出会いも、自分にとってもやっぱりこうなかなか作品が終わったらだいたい終わりなんですよね、お付き合いというかね。だいたいなかなか作品が終わったあとも交流が続く方っていうのは本当に自分はあまり居なくてですね。なんかそういう中で、こうしてお芝居の世界はもちろんの事、音楽のお話とか、いろんなものに精通しているので、そういう部分もすごくリスペクトできる先輩と出会えたっていうのも「シャーロック」っていう座組のお陰ですし、自分にとってすごく大切な「シャーロック」という出会いに感謝していますし、やっぱりナンバーワンですね。」

ディーンさん
「いやもうすごい素敵な話が、出尽くした感がありましたね、これは」

広末さん
「岩ちゃん泣いちゃいそうじゃん。ちょっと目キラキラしていますよ」

岩ちゃん
「ほんとですか?」

ディーンさん
「わかるよその気持ち。それくらいね、やっぱり広末さんのお話にもあったように家族のつながりっていうもの、そこにも自分はすごく共感しますし、小泉さん仰っていた監督の情熱、僕もやっぱり西谷さんと作品をやらせていただいて、やっぱり監督が、僕言っていいのかわからないですけど涙を流す瞬間っていうのを何度か見ているわけですよ現場で。でもう寝て突っ伏して、もうぶっ倒れている状態で涙がボロってこぼれるのを見てるんで、やっぱその姿がね、そこに対しても小泉さんの思いと共感する部分がありますし、桔平さんが仰ってた事であったり、やっぱりそのこういう作品が作れて、皆さんにお届けができる、こういう形で完成して、1人でも多くの方に観ていただけるって事において我々制作する側としてはそこに命を懸けてやっているので、ま、人生の一部分をその役として生きるっていう俳優の仕事については、ま、イコールそういうどこかで自分の人生とクロスさせるという部分が必ずあると思うので、すごく共感しますし。今、岩ちゃんのエモい話にもね、がっつり自分もやっぱりそこは魂がね、共鳴する部分ですね。この作品においても、岩ちゃんとの出会いっていうことにおいてもすごく共感する部分があるので、これをひと言でまとめるとご縁ですね。「縁」みたいなものに。ちょっと「ワン」と近いなということも、込みで受け取っていただけるとナンバーワンかなぁと思っております。
最初だから「縁」て言っておけば良かったね。ナンバーワンはなんですか?「縁」って(笑)。」

登壇者を代表して岩ちゃんとディーンさんから、バディのお互いに改めて伝えたい気持ちと、お客様とマスコミの皆様へ向けてのメッセージ

岩ちゃん
「言っちゃいましたね。ちょっと早とちりした感じありますけど。
まずは本日初日から多くの方々にご来場いただいて、作品を届けられた事本当に幸せに感じています。本当にありがとうございます。
そしてディーンさんとの濃い3年間。本当に先ほども申し上げましたけれども2019年の「シャーロック」その時は未だに湾岸スタジオで最初「あぁどうも、初めまして」と挨拶をした日をすごく鮮明に覚えています。なんかそこからまたすぐに顔合わせと同時に立ち稽古に入って、あのディーンさん覚えています?あのドラマをごご覧いただいた方どれくらいいらっしゃるかわからないですけれども、1話の一番最後のシーンで、若宮の家に獅子雄が勝手に荷物を持って来て「若みーちゃん、一緒に住もう」というシーンがあるんです。そこでね、あのまぁ家にある家具だ何だを全部獅子雄に投げつけて、投げつけ合ってという感じなんですけど、その立ち稽古から始まったんですよね、この作品ていうのは。まずそこで、一気にバディの関係性を体で覚えてくれということで西谷さんから言われてですね、何かそこから始まって3年でこれだけ大きくなってパワーアップして映画として皆さんにお届けできるっていう事実がとても誇らしいですし、こうしてバスカヴィルとして、ディーンさんにね、ディーンさんは皆さんはどう思われているかわかりませんけれども僕は勝手に「背中で語る男」だと思っていましてね、武士道的なものを感じるんですよね。だから監督がさきほど申し上げてた「孤高」という言葉、確かに共感するなと思いまして。ディーンさんてすごく凛とされていて、真摯でいてある種完璧みたいなイメージで僕もドラマ最初入る時思っていたんですけれども、めちゃくちゃこう内で燃え滾る情熱みたいなものが誰よりもあるというか、そういう方とこうしてお仕事をさせていただけたって経験が、何よりも、自分にとって刺激になりましたし、本当に心から感謝しています。ありがとうございます。」

ディーンさん
「はい、まずは皆さん改めましてお集まり頂き本当にありがとうございます。ま、この作品が世に放たれました、今日 初日。ここからこの作品がどういう風に、1人でも多くの方の手に胸に魂に届くかどうかっていうのは共同作業ということで、是非ね皆さん、あの惜しまずに、今この作品を観た直後の思いっていうのを文章でもいいですし、言葉で、会話ででもいいですし、身近な人に、もしくはオンラインでもどういう形でも良いので、表現して頂けたら嬉しいです。自分の言葉で、この作品を観て自分がどういう風に共鳴し、そして今自分が反響させるかっていうところを、本当に少しの言葉でもいいので、それを発して頂けたら嬉しいなぁと、メディアの皆様も含めよろしくお願いします。あの僕はこの作品の続きが観たいなと思っております。(会場拍手)これはその、岩ちゃんとのエピソードのほうに話は移らせていただきますが、やっぱり初めて湾岸スタジオで会って、ま、「岩ちゃんと呼んでいいか」許可を得てその日から「岩ちゃん、岩ちゃん」とね、何度もいろんなところで呼ばしてもらっていますけどね、やっぱりなんかこう「仲間」っていうものを自分はずっと求めてこの活動というか生きてきているわけですよね。特に自分は自分が生まれた国ではないところでこの業界に入って、日本に戻って仕事したり生活したりってイメージを持たずにずっと自分の人生を生きてきたので、やっぱりまあ色んな経緯があって、自分の母国に少しづつ戻ってくる縁が生まれた時に、やっぱりこう一緒に前に進める仲間と出会いたいなっていう気持ちで日本でも活動を始めたことをすごくハッキリ覚えているんですね。で今こうやって舞台に、この初日舞台挨拶という形で立たせていただいて、僕やキャストの皆さん、そして西谷監督、やっぱりこういう形でひとつの作品を世に放てるっていう事、本当に大きな「1つの賭け」ですね。映画を作るってものはすごくギャンブルの要素もあるので。それでもここにたどり着いた、コロナの中でも、みんな粛々とやるべき感染対策をやって、もう本当にストイックに作品を作ってきたわけですよ。で、やっぱりこうやって改めて岩ちゃんとの出会いの日を噛み締めながら、こうやって隣で立たせてもらって、またさっきの岩ちゃんの言葉もまた自分としてはすごくなかなかこう気軽に言えることではない、この仕事をしているうえで。ひとつひとつの発言というものを、自分の人格であったり信用っていうものと重ねながら、我々やっている部分がありまして、ま、たまにアホな事も言ったりしますけど、そういう言葉を頂けたっていう事も、自分にとってはやっぱり岩ちゃんと出会えた事っていう、最高のバディとの出会いがあったから今日ここまでたどり着くことができたんだなぁという確信を改めてしましたし、この先どういうふうにこの物語が進んでいくかっていう事を見てみたいなぁって改めて思ったので、そのためにも、皆さんのお力添えを頂けたらいいなと思っております。」


次にフォトセッションへ移りお開き。(完)

【参考】

岩田剛典、"相棒"ディーン・フジオカに「武士道を感じる」 出会いに「心から感謝」 | ENCOUNT

ディーン・フジオカ、映画「シャーロック」は「あやとりみたいな作品」その心は? - フジテレビュー!! (fujitv-view.jp)

ディーン・フジオカ&岩田剛典「
出会いの日を覚えてる」お互いへの思いを吐露 - フジテレビュー!! (fujitv-view.jp)


広末涼子、年代の異なる男性陣の魅力にほれぼれ「お腹いっぱいで帰れる」 | ORICON NEWS


ディーン・フジオカ&岩田剛典、互いへの感謝語る「背中で語る男」「岩ちゃんだからこそ」 : スポーツ報知 (hochi.news)

ディーン・フジオカ「日本に戻ったとき、仲間と出会いたいという気持ちがあった」岩田剛典との出会いに感謝 | TOKYO HEADLINE - Part 2