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緊急事態宣言解除後 初のライブ!神戸でまた新しい感動と新記録が… ハートが共鳴する神話伝承のカタチは1つじゃない(2021/10/1神戸)

DEAN FUJIOKAさんの、Musical Transmute Tour2021 神戸公演について書かせて頂きました。誤解を避けるため緊急事態宣言解除後の措置についての前置きが長いです。6300文字、読んで頂けたら有難いです。

【緊急事態宣言 解除後、初のステージ】

振り返ると ツアー初日の埼玉公演(2021年9月4日)では、観客による意思表示は拍手のみで最後まで全員着席でした。アンコール後のスタンディング オベーションもありませんでした。

Deanさんも観客に語りかけることは一度もなく、無言で最後まで歌い切りました。アンコールも終えて最後の最後、緞帳が閉まる間際にDeanさんが観客席に向けて「ありがとう!」と一言だけ、切羽詰まったように呼びかけた声を今でもハッキリ覚えています。あの時点では唯一の そして精一杯のコミュニケーションでした。

神戸以前の公演で言えば、宮城県では『まん延防止等重点措置』がとられましたが、他の公演(埼玉、福岡、岡山、岐阜)はすべて『緊急事態宣言』のもと 各自治体の安全基準を遵守し実施されました。

そのため今回 10月1日の神戸公演は、緊急事態宣言解除後、初の公演となりました。

解除のせいなのかは これからTransmuteの回を重ねていかないと 今はまだ何とも言えませんが、今回は今までとはDeanさんのアプローチがかなり違っていました。

「安全でない」とのご批判を受けないためにも、ライブの日時点での兵庫県での「劇場」における制限が 今回のライブでは完全に遵守されている事を下記の通り記載します。

◆2021年10月1日以降の兵庫県の基準(下記に資料添付)

<収容定員が設定されている場合>
・大声での歓声・声援等が想定されるもの
「人数上限5,000人以下、又は、収容定員50%
以内(≦10,000人)のいずれか大きい方」
又は
「収容定員50%以内」
のいずれか小さい方
(異なるグループ間では座席を1席空け、同一
グループ(5人以内)内では座席間隔を設けなくとも良い)(←これに該当)

つまり、もともと「大声での歓声・声援等が想定されるもの」として、上記の人数制限が遵守されるかたちで行われました。

確かに会場の座席は1枚で買った人は1つ席が空いて、2枚買った人はその次が1席空いてというように、グループ人数+1席空けることで密を避けるシステムとなっており、県の規制は完全に遵守されていました。

これらの事を踏まえて、noteを書き進めたいと思います。

【資料】2021年10月1日~適用 緊急事態宣言解除後の兵庫県独自措置(劇場)↓↓↓


【始まる前から 観客が熱い】

私の本ツアー参加は埼玉、宮城、岐阜に次いで神戸が4回目。

奇しくも当日 10月1日は、Deanさんのお子様方(男の子と女の子の双子)の7歳のお誕生日であり、Deanさんはロウソクが点灯したバースデーケーキのような劇場内部を、インスタグラムのストーリに、Happy Birthday とメッセージを添えて載せていました。

Deanさんは前夜 地元のFMラジオにライブの宣伝を兼ねて生出演しました。Twitterのタイムラインを見ると前日予約や当日券の動きも多くあったようです。そのためか、観に来る人達の熱意が今までの会場とは違う雰囲気で、入場に並んでいる時から既に ポジティヴな熱気で会場は包まれていました。

開演前の会場内は2階席、3階席まで多くの観客が入っていて、ブレスライトやオフィシャルのペンライトが点灯しているのが1階席からもはっきりわかりました。今まで2階3階が埋まらない会場を何度も目の当たりにしたので この光景は感動的でした。


【Deanさんのポジティブなエネルギーが凄い】

今日のDeanさんは ステージに出た瞬間から このツアーでは最大級のポジティブなエネルギーに満ちているように思えました。まさに、やる気がみなぎっている感じ。今まで以上にたくさんの観客が入ったので、観客のパワーがDeanさんを後押ししたのかもしれません。

今日も声良し、お顔良し、演劇的表現や身体の動きも申し分なし。ついでに言えば今日は薄いお髭で 髪の毛の量はパワフルでした。

何度でも言いますが、今回のツアーで Deanさんのますますアップグレードされた歌声の良さは 本当に圧巻だと思います。ご本人曰く『第四形態』の歌える身体…。本当に凄い。私がこのツアーのDeanさんで一番推しているところは、間違いなく声!です。是非皆さんに聴いていただきたいです。

ライブ中に ハンドマイクで動きながら歌う4曲目(注★)。Deanさんは3階席から2階席1階席へと順に目線を送りながら 歩く中で、とても満足そうな微笑みを浮かべて何度も見渡していました。

そう!なんだか2019年のライブの光景が思い出されてワクワクしました。でも、過去のライブが完全に良いとは私は思っていません。何故なら 世の中の状況に適応したこの Musical Transmute Tourこそ、拍手のタイミングまで計って作られているこのライブこそ、今いちばん安全で安心なスタイル、言わば無敵なライブの在り方なのですから。

(注★) 私のメモしたセットリストはツアー終了直後に掲載させていただきます。予習復習のため事前に欲しい方は 9/5付けのnoteをご覧いただきお申込み下さい。


【Deanさんが仕掛けるコミュニケーション】

神戸でのDeanさんは 今までよりも一層 観客に踏み込んだコミュニケーションをしてくれました。それは言葉でも態度でも表されて 大きな会場ながら一層観客との距離は縮まったように思えます。客席もそれに応えて反応していました。

だいたい2曲目くらいからパラパラ立つ人はいるのですが、本格的に動きがあるのは やはり今回も 新しいアレンジでサビから始まる9曲目。1階席16列センター寄り通路側の私の目線で言えば 今回は7分咲きくらいでしょうか。

今までの限界を超えたと感じたのは10曲目。「準備はいいか、神戸!」客席を指さして挑発するDeanさん。わぁ懐かしい この感じ!

Deanさんに魅了された 9割近くのオーディエンスが立って手拍子や拍手を送ったりブレスライトやペンライトで反応し始め、Deanさんは3階席まで指をさして笑顔を見せていました。

Deanさんが楽しそうに跳ねるから、オーディエンスも跳ねる 跳ねる!そこからは2019年までのツアーのように、アップテンポの曲は立ち、じっくり聴く曲は座るという、観客の連携がアンコールまで再現されました。

Deanさんの客席への呼びかけは、回数で言えば圧倒的に多くなり新記録が更新されました。(メモできた言葉の数々を最後に記載しています)

さらに、今回の看板の1つとも言える あの曲の台詞「また会おうどこかで」に行きつくまでは、オーディエンスのクラップを溜める溜める…。今までで一番溜めたかも…。それを楽しむ余裕すら感じるDeanさんのイタズラな笑顔。そして皆のクラップだけが響く中で、「頑張れ!」とオーディエンスを鼓舞するなど、ドS発動!こんなふうに仕掛けてくる Deanさんの可愛さは皆さんに観て体感して頂きたいです!

【観客の反応が楽しい】

神戸のDeanさんは一段とギアを上げて煽ってきましたが、参加しているオーディエンスの反応もまた面白いものでした。

例えば、Deanさんが上着を脱ぐシーンがわりと早い時期にあるのですが、拍手が沸き起こったのです。もちろん それはそれはカッコよく上着を脱ぐのですが、拍手が沸き起こったのを見たのは私は初めてで、これって土地柄ですか?(笑) その反応が楽しくて さすが神戸だと思いました。これからは私も真似してこの場面では拍手を送るかも…しれません。

そう言えば、ライブの後に懐かしいファム友さんに会って「関西は今までのライブでも平気で客席から話かけたりして、Deanさんとの掛け合いがあったりしたから、舞台のDeanさんと客席との距離が近い」と言っていたけれど納得です。関西パワー凄い!

緊急事態宣言が解除されてはいるものの、さすがに今回は まだ観客が話しかけるようなやり取りはなかったですが、これから状況が良くなってくれば またそのようなやり取りが見られるようになるかもしれません。


【アンコールは今までにない Transmute !】

アンコールはそれこそTransmute!今まで見たことがない 突然変異がされていました。これぞ新しい神話伝承のカタチでしょうか。

いつもながらアンコールを求める手拍子のなか、Deanさんが出てくると、9割が立ち上がり(1階席) ますます大きく 鳴り止まない手拍子。

今回はあらかじめ打ち合わせ済みだと思いますが、初めて ある事が起こりました。

スポットライトを浴びて真ん中のスタンドマイクの前に立つDeanさん。鳴り止まない手拍子の中、何の前触れもなく いきなりギターのリフを弾き始めました。そして4小節分を弾いて突然中断。ざわめく客席。手拍子はより一層大きく早くなり大きな拍手が沸き起こりました。

次に2回目も。同じように4小節演奏してその後ジャカジャカジャカジャカ~と続けたあと同じく中断をしたのです。Deanさんは何も言いません。手拍子と拍手とざわめきに包まれる会場。私は固唾を飲んで見守りました。

いよいよ3回目来るかという時に Deanさんから下記の発言がありました。

「Musical Transmute Tour 神戸公演、今日は予定外の初めてのバンドで最後の曲をやろうと思います。(拍手)皆さん今日は改めて来ていただき本当にありがとうございました。(拍手)こういう試みをしたこと、そしてミュージカルの脚本書いて。Musical Transmuteという形でやらさせて頂きましたが皆さん楽しんで頂けましたでしょうか?(拍手)嬉しいな~。(拍手)チーム一同心から喜んでおります(拍手)」

驚きと歓喜の溜め息が漏れ、会場いっぱいの拍手のなか、バンドのメンバーが再登場しました。

本ツアー初の バンド編成でのアンコール演奏。手拍子を逆手に取って、最後まで手拍子アリで大いに盛り上がり、新しい神話伝承のカタチが生まれたのです。

そしてDeanさんのこの日 最大に力強い「かもーん」が来た時…!!正解は1つではないかもしれないけれど、やっぱり客席から絞り出すようなLa La La…は…聴こえてきました。 Deanさんに応えて 口先5センチくらいのところで小さく控えめにたった4小節の、なんて貴重な合唱でしょうか。(でも この会場は しつこいくらい前述しましたが「大声を出す想定」の基準になっているから問題はありません。)たった4小節!直後Deanさんの「That's right!!」の大きな声と感謝の表情を見れば、これで良かったのだと思えて、胸が熱くなる 貴重で永遠に忘れられない瞬間でした。

この曲はDeanさんにとって とても大切な曲だけれども、観客の反応によって 演奏の仕方を使い分ける方法に出たのかもしれません。そうする事で 心からこの楽曲を楽しむ余裕が出て来たように見受けられました。

アンコールの最後は緞帳が下がるなか、Deanさんもバンドのメンバーも観客も 笑顔で一体となってラストの瞬間を迎えました。Deanさんのガッツポーズはありませんでしたが、満足感のある笑顔で手を振って応えていました、観客席からは今日一番の拍手をして、手を振って、わずかに歓声も聞こえてきて、楽しくて爽やかで、心から「ありがとう」と言える前向きな ラストシーンでした。

最後にDeanさんからは「また遊ぼうぜ」発言。2019年の国内ライブツアーで毎回アンコールの最後に言っていた言葉です。懐かしい言葉が熱く胸に迫りました。笑顔が咲き乱れた神戸の夜は、楽しく爽やかに、感謝の気持ちに満ち溢れて幕を閉じました。

正直ここまでDeanさんに仕掛けられるとは思わなかったので、嬉しいサプライズが多く印象深いステージでした。Boss味溢れる Deanさんのたくさんの隠し技にあらためて感動しました。

神戸公演はきっとオーディエンスにとってもDeanさんにとっても、最高の思い出になった事でしょうね。


【神戸データの前に 我が娘(9歳)の感想】

今回、関東の学校に通う娘の学校では 台風通過による休校があらかじめ発表されたので、1人旅の予定が急遽2人旅となりました。親切なファム友さんにチケットを融通していただき、娘と並んで参加することができ感謝しています。

娘は2019年台北公演以来の参加で、今回も本人の希望でイヤマフで音を静かに柔らかくして聴いていました(詳しくは子供と参加するライブの注意点について書いた9/22note『子連れでDeanFujiokaさんのライブを楽しむヒント』をご覧ください)。

2年前と比べたら途中お手洗で中座する事もなく、時々 私の書いてるノートの端っこに、ブレスライトの灯りを頼りにしながら「ディーンさんトラがらのシャツ着てるね」(正しくはヒョウ柄ですが)などと筆談したりはしましたが、聴いている態度もずいぶんお姉さんになったなと思いました。ブレスライトを振ったり踊ったりしながら 本人なりにライブを楽しんだ様子で娘の成長を感じました。

終演後、ホテルへ向かうタクシーの中で娘は「ねぇママ、楽しかった!4曲知らない歌があった」と私に言ってきました。

実にその4曲とは新曲の数そのもの!

いつも私がハンドルを握る車内では 安全運転のお守りとしてDeanさんのCDをかけて聴いているのですが、Deanさんの曲を全部知っている娘を、さすがに褒めました。親バカ全開ごめんなさい。

そして2人でメリケンパークやモザイク、布引ハーブ園を訪れた事で 美しい神戸の街を娘はとても気に入ったようでした。親子で良い思い出が出来ました。皆様のお陰です。ありがとうございました。


【神戸データ】

2021年10月1日(金)天気:曇りのち晴れ 気温:最低25℃ 最高27.7℃

神戸国際会館 こくさいホール(店員2022人)グループ人数+1席の間隔。

開演 19:03

終演 20:52 (3階席→2階席→1階席いずれも後方から規制退場)

お髭…うっすら 髪の毛…分量多め

新記録:Deanさんの喋った回数

    バンド編成のアンコール(初)

    アンコールでのLaLaLaの合唱(初)

    たぶん観客数も最多更新

ハプニング:19曲目で足元のカメラを蹴ったか何かでレンズ(または部品?)が外れてしまい、Deanさんがそれを直しているのを大型スクリーンで見ることができた。Deanさんの「やっちゃった感」ある笑顔が最高でした。


【Deanさん語録(メモできた範囲で)】

「Come on!」

「神戸のみんな、やっと会えたな」

「Musical Transmute 最後まで盛り上がって行こうぜ!」

「準備はいいか、神戸!」

「神戸のみんな、来てくれてありがとう。最後まで楽しんで行こうぜ!」

「まだまだ盛り上がって行こうぜ!もう1回いくぞ神戸」

「がんばれ~!」→(「また会おうどこかで」の前の手拍子で)

「That’s right! KOBE!」

「Musical Transmute Tour 神戸公演、今日は予定外の初めてのバンドで最後の曲をやろうと思います。皆さん今日は改めて来ていただき本当にありがとうございました。こういう試みをしたこと、そしてミュージカルの脚本書いて。Musical Transmuteという形でやらさせて頂きましたが皆さん楽しんで頂けましたでしょうか?嬉しいな~。チーム一同心から喜んでおります」

「Musical Transmute 今日はありがとうございました。また会いましょう。Thank you!」

「また遊ぼうぜ」