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Let it snow!「あの日見た夢の続き」へ… Deanさんの 2回目の札幌公演も雪でした! それは歓迎の雪化粧…(2021.11.27札幌)

Dean Fujioka さんの Musical Transmute Tour 2021、札幌公演について書かせて頂きました。機会に感謝致します。前日には藻岩山から札幌の夜景を楽しんだというDeanさん。札幌公演の会場、札幌市教育文化会館 大ホールは ツアー最少人数の1100人の客席。今回は感染対策で1つ置きの席だったので最大500人程度の観客だったでしょうか?舞台上のDeanさんは、観席にいる1人1人を覚えて頂けそうなくらい近く、アットホームな雰囲気でした。このご時世 なかなかチケットが売り切れる会場が少ない中で、札幌公演のチケットは1か月以上前には完売。立つ人こそ少なかったけれど 心が温まるライブ。 今日は上手(かみて)側、ステージと高さが近いサイドのせり出し部分、6列目からの報告です。


【1回目も2回目も 札幌公演は "れりすの "(Let it snow)!】

前回 初の札幌公演は雪模様でしたが、まさか今回も雪になるなんて!でも実際に降ったら ちょっと嬉しくなりました。あれは 2019年3月23日の札幌初公演、「札幌最高だな!また戻って来ます、必ず!」ライブの終わりに記念動画を撮る時 そう言い残したDeanさん。今回も同じ会場、そして同じく雪でした。

今回は、前日と翌日が快晴で、何故かライブの日だけ雪。Deanさんは スキーが特技ですし、”Let it snow !”という楽曲もあるので、きっと歓迎の雪なのでしょうね。


【完成形から Transmuteは何処へ行くのか】

香川公演で、「あぁ、ここで完成した、とうとう完成形を見てしまった」と感じて 私は泣きました。もう行きつく所まで到達してしまった、そしてその到達点は最高点!一抹の寂しさを感じてしまいました。

最高に達した時に、ありがちな他のスコアを落とす事も全くないのがまた凄い。最高点であっても努力を続け、1回1回 より良い作品を作っていこうとしているのが観ていても良くわかります。どれだけ努力をしているのでしょう。ここまで完全に完成してしまうと、これからは DeanさんはもうTransmuteしないのではないか、とか、そうしたらMusicianの方々や観客がTransmuteするしかないのか、等と考え出すとキリがありません。それでもDeanさんは何らかのTransmuteを見せてくれそうな予感はしました。一体どんな可能性があるのでしょうか…


【Musical Transmute は 深くなっていく】

完成したと思ったのはDeanさんの Musical Transmute のお芝居の要素が大きいと思います。コ ロナ禍で、歓声をあげなくても一緒い歌わなくても楽しめるように Deanさん自ら脚本を書いた今回のステージ。回を重ねる毎に、お芝居の表現に深みを増しているのがよくわかります。

例えば、凄く楽しそうに歌って跳ねていると思いきや、ある瞬間では 自らスローモーションを演じて時空を歪め、全くの別人のように表情を変えると次の曲が始まる。Deanさんの顔の表情だけでも さっきとは全く違い、同じ人とは思えない。そんな演出も  Musical   Transmute ツアー ならではです。

Musicianの皆さんの、日替わりのお題が 今日は何だったかは明かされていないけれども、今日のBossの指令は 最高の演奏に結びついたようです。Musicianの皆さんは、今回のツアーでは その土地土地で違う方が加わったり いくつかの公演だけ出演される方がいたり、多少の出入りがありますが、演奏の一貫したクォリティの高さと、いつもDeanさんと息がぴったりなのは やはり凄い。

そして今日は終盤に「そこに居る みんな!」と観客もこのツアーを作っていく劇団員の1人として認められ、Transmuteすべき存在である とDeanさんは改めて教えてくれました。


【アンコール報告】

今回も、1週間前の香川公演と同じように、カウントダウンライトの向こう側からギターを抱えて下手(しもて)から出てきてスタンドマイクの前に立つと、手元を確認して、右手の拳を挙げて合図した後にギターのリフが力強く響き渡りました。香川に続いて、今回も少し追いつかないスポットライトの切り替え。暗闇の中で音が出て慌てて光が反応した感じ。Deanさんが登場する前から鳴っていた手拍子が、さらに元気よく鳴る観客席。Deanさんは全く疲れを感じさせない力強いギターのリフに、なめらかでパワフルな歌声を乗せました。多くの観客は引き続き手拍子で反応しています。

途中、ピックガードを叩いてリズムを取るところ。小指の側面ではなく香川からは中指と薬指と小指、3本の指で叩くようになり、よりリズムが鮮明になりました。

今回も、アカペラのところの4フレーズは、1フレーズ目はDeanさんの、マイクを通したアカペラ、続いて2フレーズ目は前回通り、観客に委ねたようです。Deanさんは数歩後ろに下がると観客の様子を目を開いて見ていました。極小さく柔らかな La La La が 観客席から聞こえてきました。耳でも聴こえるけど、無言の手拍子の中にも、心の耳をすませば、La La Laが聴こえてきます。3フレーズ目は 再びDeanさんがマイクを通して歌い、4フレーズ目はマイクを通さず 生の歌声での LaLaLaを歌い、香川公演を踏襲したかたちになりました。

生声の La La La !どうしてこんなにパワフルにダイレクトに みんなに届く歌唱が 約1時間半のステージを終えたアンコールで できるのでしょうか!Deanさんの歌唱力とパワーと熱い思いに、全身が感動で満たされて 目頭が熱くなります。

演奏が終わると、今まで座っていた観客も立ち上がり、盛大なスタンディングオベーションが繰り広げられました。Deanさんはギターを片手で何度も何度も突き上げて、観客の拍手に応えました。それからマイクを手に持って前に出てきて拍手を浴びながら、片手ではもっともっと盛大な拍手を求める手振りをしながら、少しやんちゃで大きな笑顔を見せていました。

「札幌、ありがとう!」

「今日は来てくれてありがとう!」と、マイクなしのDeanさんの生の声が聞こえてきます。「マイクなし」は喉に負担になる事を知っていて、敢えてそれを選んでくれるDeanさん。それでもマイクを通さないで 届けたい思いがあるのですね…。

緞帳が降りて来るので、Deanさんは後ろに下がると再びマイクを口元に寄せて「今日は来てくれてありがとう!」「次はもっともっと でっかい物語、一緒に作っていこうぜ!」。そのタイミングで緞帳がDeanさんを隠しました。

今夜も盛大な拍手でお開きになりました。

次はいよいよ鹿児島です。鹿児島は五代さんの生まれ故郷。くしくも NHK大河ドラマ「青天を衝け」で五代さんが短い生涯を閉じた次の日曜日。Deanさんは、どんなTransmuteを見せてくれるでしょうか?

舞台は一気に 北から南へ。ご一緒に体感して頂けたら嬉しいです!


【札幌公演データ】

日時:2021年11月27日(土)

開演:17:37

終演:19:22

場所:札幌市教育文化会館 大ホール

チケット:完売 みんな1つおき席

天気:雪

気温:最高気温 4.7℃ 最低気温 0.7℃

Deanさんの様子:うっすらお髭、クルっとさせた前髪もだいぶ伸びて目にかかる

観客の様子:見た目の平均年齢は高め。1曲目で前方の数人と両脇がまばらに立つ。曲を重ねる毎に立つ人が増えるが、前方で最大7割、後方で1割ほどが立つ。ピークでのスタンディングは7割。Deanさんは座っている前方の方々に「楽しんでますか?」と話しかける気遣いも見られました。曲の途中で立つ事を促すような合図をしたり、たくさんのおもてなしをしてくれました。


【Deanさん語録】

「久しぶりだな、札幌!」

「Musical Transmute、最後まで一緒に楽しんでいこうぜ!」

「今ここにいる、俺たちだけの物語、一緒に作っていこうぜ!準備はいいか!」

「今夜限りの Musical Transmute、後悔は無しだ、いいか!」

「ありがとう、札幌」(マイクなし)

「また会おう、札幌で」

「俺たちなら もっとでっかい物語、作っていける」

「あの日見た、夢の続き」

「そこに居る、みんな!」

「札幌、ありがとう!」

「今日は来てくれてありがとう」(マイクなし)

「今日は来てくれてありがとう」(マイクあり)

「次はもっと もっと でっかい物語、一緒に作っていこうぜ!ありがとう」


【札幌での「初めて」】

Musical Transmute Tour 2021 初めての雪の日のライブ

あるシーンで「あの日見た夢の続き!」と突然初めての一言。確かに、世界各地で活躍してきたDeanさんの歴史と実績を振り返る 印象深いシーン。

今回はコ ロナ禍なので、Musicianの皆さんの紹介も、Deanさんがカメラで皆さんを一人づつ撮影して、観客はリアルタイムで視聴するのが定番になっているけれども、今日のDeanさんは Musicianの最後のカメラが終わると真ん中の位置へ行き「そこに居るみんな!」と呼びかけてくれました。改めて、観客である私達も、この Musical Transmute Tour の演者の1人として、変異していく存在なのだと感じました。

アンコール曲の歌い方(「ぼぉーーおおおぃ)


※タイトル写真は 公式Twitterよりお借りしました