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東京初日! いよいよファイナルへのカウントダウン~舞台を支え 完成させるのは みんなの共鳴なのか…ニューアルバム "Transmute"発売後 初のステージ!(2021.12.18 東京・LINE CUBE SHIBUYA ①)

DEAN FUJIOKAさんの Musical Transmute Tour 2021 渋谷公演について書かせて頂きました。
12月8日、待ちに待った ニューアルバム ”Transmute” がリリースされました。そして、絶賛公演中の Musical Transmute Tourでは、17公演目にして本ツアー初めてのフルキャパ。私は15公演目ですが、会場に入った時は緊張しました。久しぶりに両隣にお客さんがいて、前にも後ろにもお客さんがいる。実は暫くして、お客さんが両隣とも偶然ファム友さんだと気づいて、その緊張感はあっという間に安心感と楽しい雰囲気に変わりました。
ライブは最終的にはみんなで、観客の共鳴で仕上がる…。そんな事を改めて思い出させてくれたライブでした。
全く関係ないですが、渋谷の街は私にとって  中学高校時代の放課後を過ごした教室の1つ!(笑) 純粋な渋谷カルチャー育ちです。そんな個人的にはリラックスしたホーム的環境の中、東京公演1日目は23列目、やや上手(かみて・舞台に向かって右側)からの報告です。
残り2公演になり、書きたい事沢山!6000字超えてしまいました。
今回も書かせて頂く機会をありがとうございます。備忘録ですがどうぞ最後までお付き合い頂けたら嬉しいです。

【入場時は準備が大切!「ご来場者情報シート」総まとめ】

今回私が入場したのは開演30分前。ギリギリまで家族の予定や家事に追われる自分にとっては早いほうです。(今まで余裕がない時は、会場に着いたのが開演まであと2分の熊本公演もありました。でも遅刻は一度もなくてラッキーでした)
受付では「そろそろ巻いて」とスタッフの方々が声を掛け合っていました。今回のMusical Transmute Tour 2021では、感染症対策のため「ご来場者情報シート」(名前・連絡先・メールアドレス・座席番号を記入)と身分証を入場前に確認し、検温や手の消毒があるので 長い行列ができ、ただでさえ入場に時間がかかります。
今までの公演を振り返ると、開演時間が10分以上遅れたケースは皆無でしたが、受付がスムーズに流れておらず開演が押したと思われるケースは香川や千葉で見られました。愛知は「ご来場者情報シート」が足りなくなって、持参しなかった多くの人が開演25分前まで会場外で待たされるハプニングがありましたが、開演時間には影響しませんでした。
「準備が大切」と機会あるごとに『Dean哲学』は教えてくれますが、いつも時間通りに準備が整い、10分以上押したケースは皆無だった 座長(Deanさん)と、劇団トランスミュートの女優陣 (Musician) の皆さん、改めて素晴らしいと思います。
そして、「ご来場者情報シート」に書かれた情報によって連絡が来たケースは私は一度もなかったので、感染症のクラスターも発生せず、安全にツアーを駆け抜ける事ができて心から感謝です!


【グッズ販売を振り返って】

受付が済んで入場すると、ところ狭しと並ぶ物販へ。
ツアーグッズ売り場について振り返ると、この4か月色々ありました。

9月に始まったツアーの初期の頃売れていたのは、Deanさんがご自身の誕生日の配信で紹介した、香木の『パロサント』と、愛らしい3体の『Fam Bam Monsters チャーム』、CHEWY YUMMY TWINKLY たち。そしてランダム封入の『ポラロイド風フォトカード&ステッカーセット』。
特にパロサントとFam Bam Monsters チャーム、その中でもTEINKLYは、各会場で早くにSold Outになる定番でした。この2つについては、11月に入り安定供給になりました。
さらに、ツアーが進むにつれて、いくつかの会場でSold Outになりやすかった物は、黒ソックスのMサイズです。おそらく、数で言えば、ブレスライトと並んで最も多く売れたグッズの1つではないでしょうか?
私は今回、全てのツアーグッズを購入していますが、宿泊先で必要な事もあって結局ソックスは白と黒をいくつか買いました。黒ソックスは中がモコモコですごく暖かいのですが、お洗濯の時は毛が抜けるので、ネットに入れて洗濯機へ入れるのがおすすめです。
岐阜公演からは 映画『Pure Japanese』のムビチケが売られるようになりました。劇場では買えない、ライブ会場限定のオリジナルポストカード付きだったので、発売初日の岐阜公演では長蛇の列ができました。

私は千葉公演でニューアルバム ”Transmute” を2枚予約購入して、B2ポスターを2枚手に入れました。家で額に入れて飾っていますが、このDeanさんの ロシアン アバンギャルド風ポスターは 大きくて美しくて本当におすすめです!きっと大阪ファイナルでもアルバム ”Transmute” を購入すると もれなくB2ポスターが付いてきます。ライブ会場だけの特典なので、アルバム ”Transmute” の購入を考えている方は、是非ライブ会場購入がおすすめです。

さて、会場の隅の机に目をやると、感染症対策で配布をしないかわりに、ひとり1枚づつ持ち帰れるチラシが全4種類。今回は 写真集Z-Ero、ニューアルバムTransumute、ファンクラブFamBamの案内、そして映画 Pure Japaneseのそれぞれのフライヤーでした。ツアーが始まった9月には、まだニューアルバム Transmute や、Pure Japaneseの配布はなく、静岡公演あたりから配布が始まりました。一応1人1枚となっておりましたが、早々になくなる会場がある一方で、終演後、みんなとおしゃべりしていて会場から追い出される時に、まだチラシが山積み…の会場もあり、気づくか気づかないかの差ですが千差万別でした。

これまでの公演も、今回の公演も、会場を見渡してもお花類は無く、スタッフさんがシェアして下さった スタンド花は いわゆる楽屋花で、楽屋の入り口や廊下に飾られている模様でした。

【客入れの曲は ストラヴィンスキー「火の鳥」】

ホール内に入ると、客入れのBGM、ストラヴィンスキーの「火の鳥」が静かに流れています。
火の鳥と言えば Millennium phoenix。炎に自ら飛び込んで死に、翌朝炎から生まれる伝説の鳥。Neo Dimension の世界観です。ライブの1曲目がNeoDimensionなので示唆する仕組みになっているのが粋です。
完全に日常から離脱し、どちらかと言うとおごそかな雰囲気に包まれます。
1階席は フルキャパで ほぼ満席。2階3階もブレスライトやペンライトの無数の灯りが揺れていました。
ここまで満席なのは、実に2019年のツアー以来。Musical Transmute になってからフルキャパは初めてです。私も緊張感と胸の高まりを感じつつ幕が上がるその時を待ちました。



【猛々しいDeanさん、どうしたのですか?】


MusicalTransmuteでは歌劇の要素を大切にしているので、どこの会場でも開演のベルが鳴って緞帳が上がる、物語の始まりを感じさせるスタイルでした。
幕が上がると、今日はDeanさんの様子は今までのどのステージよりも猛々しい、闘う野生動物のような ただならぬ雰囲気を醸し出していました。
今までの会場での観客を軽く超えた人数に立ち向かう 気合を感じました。
でも、さすがにDeanさんの異変を疑わずにはいられないところもありました。例えば、落ち窪んだ目や、メイクでも隠し切れない目の下の隈。
年末年始は 組織ぐるみの仕事はお休みになるだろうから、年内締切の激務に追われて、お疲れなのかなと思いました。
舞台が進むにつれて、時折り見せる鬼気迫る表情、ハスキーに傾きがちな歌声(この声をむしろセクシーで良いと感じる人も多いと思いますが)、まだ3曲目なのに顔から滴る汗、高揚した頬、思いっきりジャンプしてた場面では今まで見たことのない安全着地。手を伸ばして少し後ずさりする場面は後ろに下がる足取りがいつもと違うなど、フルキャパの東京公演のプレッシャーだけではない異変を感じました。

でも今回の第4形態の、楽器になった身体が 柔軟だったからこそ、対処できてた事もあったと思います。
歌声を聴いた時に、多少かすれる所や、勢いで発声しようとしているところは感じられたけれども、やはり聴かせる歌声は以前より安定して上手だったしエモーショナルでした。
2019年までだったら もっと声に影響していたかもしれない。でも今は体調が悪くても、それ以上に身体全体が楽器になって聴かせてくれる歌声と、精神的なタフさと自信で何とか持ちこたえることができる。伴奏の音の数が少なくなって聴きやすくなった歌詞や声。演劇的要素も充分に発揮されて全体的にはクオリティが高く秀逸な公演。完成された第4形態は目を見張るものがあります。

【追記】後から実は体調が悪かったと聞いて、やっぱりそうか…と思いました。それでも、歌声も歌劇的要素も演奏も、ハイクオリティで、充分に観客は満足感高く楽しむことができたと思います。ご本人には悔いが残ったかもしれませんがきっと大阪でリベンジできるから。正直すぎるBoss!大丈夫ですよ!

【観客の共鳴が舞台を支えている】


今まで14公演を観てきましたが、今回 東京初日のように1曲目の最初の音が始まる前から、既に立ってお迎えするのは素敵だなと思いました。(もちろん体調の悪い方は無理なさらぬよう)
今日は最初の1音が鳴りだす前に、まるでドミノのように さざ波のように前方と外側から立っていき、客席から座長であるDeanさんと、女優陣と呼ばれている劇団Transmute の Musician の皆さんをお迎えするかたちになりました。私の居る23列の景色からですが、1階の9割以上が1曲目をイントロから立って聴いたのは迫力のある体験で鳥肌が立ちました。

Musical Transmuteは コ ロナ禍の中で、観客が声援を送ったり一緒に歌ったりしなくても楽しめるように、Deanさん自ら脚本を書いて、一つの長編の歌劇のように最初から最後まで楽しませてくれます。
今までは観客が少な目の会場の中で、引っ張っていくのは座長であるDeanさんでした。でも今夜は、観客からの熱い心の声援がDeanさんに届いている、一緒に神輿を担いでいる、確かにそんな力を感じさせる舞台でした。
この物語はあと3回でフィナーレを迎えるけれども、きっとみんなで作っていく物語…。そしてこれはきっと何かが始まる物語…。


【アンコール スケッチ】

会場いっぱいの手拍子の中、下手(しもて、舞台に向かって左側)からYAMAHAのアコギを抱えて中央のスタンドマイクの前に立ったDeanさん。
東京では拍手が鳴り止んでからギターのリフを力強く弾き始めました。
いつものアンコール、My Dimension 。
この歌は力強いですが、優しい顔で歌う時も時々あって。でも今日は少し神がかった怖めの顔で、いつもよりテンポが早く感じました。
歌詞は Recognize the truth, it'll set you free と、一部 Neo Dimensionに差し替えられています。この歌詞に変えた事で よりタイムレス感、エターナル感が出て、2019年の仙台ライブで一端 封印すると宣言した My Dimension が、ずっと歌い続けられる歌に Transmute されたと思うと、この歌のファンとしては感じ入るものがあります。

弾き方は 北海道 鹿児島の流れを受け継いでいて装飾の多い弾き方。ひとつとして同じ弾き方がなく、毎回注意深く聞き入ってしまいます。
ピックガードを叩く場面は前回に引き続き、右手小指側面で(弾き方についての詳細は北海道、香川のレポをご覧ください)。
1時間半以上 ステージを続けてきたとは思えない、全く疲れを感じさせない力強い歌声に圧倒されました。
途中のアカペラ部分は、1フレーズ目はDeanさんのマイクを通した完璧な歌声、2フレーズ目は観客大多数の手拍子と 密やかなLaLaLaの合唱は奉納のように、3フレーズ目はDeanさんがマイクを通して歌い、4フレーズ目は前回と同じくマイクをはずして生の歌声を聴かせてくれました。

歌い終わると この日一番大きな拍手の中、 Deanさんは拳を突き上げました。心のシャッターを切る瞬間。今日は「でっかい物語」に向けて、大きな会場を確かに揺さぶりました。そして壁を1つ突き破る事ができた。
Deanさんは両手でYAMAHAのアコギを高らかに突き上げて拍手喝采を求めます。
「みんな、今日は来てくれてありがとう!次はもっとでっかい物語、一緒に作っていこうぜ!」マイクを通してDeanさんの声が聞こえてきました。
Deanさんの少し放心したような、安堵したような、何とも言えない笑顔で今日の幕は降りました。
さあ、明日は東京2日目。どんなTransmuteを魅せてくれるでしょうか。
今日の公演はサッシャさんがいらしていたけれど、明日も誰かお友達が応援に来てくれると良いですね!

【Deanさん語録】(聞けたところでメモできた範囲で)


「かも~ん!」(Sakura)

「やっと会えたな東京!今夜限りの Musical Transmute、最後まで一緒に楽しんでいこうぜ!」(Sakura)

「東京のみんな!今起こっている、俺たちだけの物語、一緒に作っていこうぜ!準備はいいか!」(Midnight Messenger)

「Musical Transmute 東京! 今日一度きりの物語、後悔はしない。行くぞ!」(Runaway)

「あがる東京!」(Runaway)

「もっともっと」(Runaway)

「また会おう、東京で!」(Runaway)

「Musical Transmute この全員の物語がわかるだろ。そこへいくぞ!」(Spin The Planet)

「なぁ東京!俺たちならもっとでっかい物語一緒に作っていける。わかるだろ。だから共鳴してくれ、あの日見た夢の続き!」(Spin The Planet)

「TOKYO!」(Permanent Vacation)
「東京、そこに居るみんな!」(Permanent Vacation)

「みんな、今日は来てくれてありがとう!次はもっとでっかい物語、一緒に作っていこうぜ!」

【東京データ】

日時:2021年12月18日(土)

天気:晴れのち曇り 気温:最高 11.6℃ 最低 0.5℃

場所:LINE CUBE SHIBUYA

開演:17:40

終演:19:25

当日券あり。規制退場あり。

Deanさんの様子:前髪が少しスッキリした。お髭なし。3曲目から玉の汗だったので心配していたけど体調不良だったご様子。早く治りますように…。

ヘッダー写真は公式さんよりお借りしました。いつもありがとうございます!