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最適な実習の場に運ばれたってこと。

Where there is a will, there is a way.

答え合わせが
雪崩れ込んでくる、今日この頃。

10年前の出来事の背景。
今になって、開示された。

この経験を
どうやって還元できるだろう?
いつまでも
カタチにできない自分が不甲斐なく、
ぐるぐるしていた日々。

すべてはベストなタイミングで起きている。つまりは
タイミングじゃなかっただけ。


20代の私を知る方々は
私のほとんどが
「スナフキン」とか「北欧」とか「フィンランド」で
構成されていたことを知っている。

『どうせ、私なんか』が
今以上に強かったわりに、20代の頃の方が
社会で息がしやすかった。

30代の私は、
「どこに行くか、より、誰と行くか、が大事だよ」
が納得できず。

でもこれが
「普通」に生きていくことなのか、、
と迎合しようと試みて
葛藤していたんだと思う。

「共有」はしたい。
でも、優先順位が違う。

『いや、私は、
誰と行くか、より、どこに行くか、の方が大事』

と答えが出せたことで、
《還ってきた》感がある。


私は、
エッグタルトを食べるためだけに、
マカオへ行きたい女。
そして行った。
いつかは、ポルトガルにも行きたい。

当然、ザッハトルテが食べたくなったら
お金を貯めて、オーストリアへ行くだろう。

そのお金があったら、
日本で一体何個のザッハトルテが食べられるのか。

もちろん、日本でも楽しむ。
だけど、
それだけでは、本当の本当には満足しない。

日本でも美味しい。
もしかしたら
日本の方が美味しいかもしれない。
でも、本場の味も経験したい。


「普通」に考えて、
そんなこと、とんでもない。
コスパ悪すぎ。
いくらお金があったら、お前は満足するんだよ。
金のかかる女だな。
私には、養いきれないよ。。

そうやって
長らく自分で自分を責めてきた。

だって、そういう質なんだから。
想うだけなら、タダだよ。

開き直るというか、降参した。
それ以外の、何者でもない。
責めたところで、苦しくなるだけで
何も生み出さない。
負傷した心で生きていく方が
いつまでも治療費がかかり続けて、コスパが悪い。


私は、国とか地域に夢中になる、
そういう類の変態である。

コーヒーが好きなのは
コーヒー豆の多くが
まだ行ったことのない国から届くから。
今も新しい地域に胸の高鳴りを覚えている。

『食べたい』と『行きたい』
つまりは『味わいたい』が
私を生かしている。


ちょうど10年前の今頃は
3月末の出発に向けて
昼間のバイトに
深夜の棚卸バイトを追加し、
3時間睡眠で驀進していた時期。

睡眠8時間マストな身体の
どこにそんなエネルギーがあったのか。

あの時は本当に、
後押しされているように
物事がスムーズに動いていた。

渦中の私は、目の前に来ることを
ひたすらこなし続けていただけだけど。

出発4日前まで、
スーツケースは空っぽ。
東京に行って
フィンランド仲間とランチを食べながら
出発報告をしていたような。。

「本当に、今週出発するの?できるの?」「旅行じゃないんだよ?一年住むんだよ?」

周りがどう心配したって
本人、至って焦っておらず。

人間が住んでいるところに行くんだから
基本的な日常生活の必需品は
向こうにだって、あるでしょ。

出発前日のギリギリに
国際免許証を取りに行った。



できるかできないかじゃなくて、
「やる」んだよ。



あの時の、
どっしりとした
ゆるぎない
何の疑う余地もない、

なんだか太い柱が
自分の中に通っているような感覚。

絶対的な、何か。
安心感と安定感、が近い。

そもそも。
その1年前は
留学でも就労でも婚姻でもない、
私に合った「フィンランドに住む方法」の存在さえ
知らなかったにも関わらず。

さらに遡って、そもそも。
学生時代は
「おひとりさま」ができず、
ひとりでカフェにも入れなかった。


〈初めての海外一人旅〉というバンジージャンプを
受け留めてくれたのが、フィンランド。
23歳。
きっかけは、かもめ食堂と
「英語が通じます」のガイドブックの一言。


すぐに夢中になった。
もっと知りたくなって、
住んでみたくなった。


同じ「北欧」なら
同じような雰囲気を味わえるだろうと
すでにワーホリ協定があった
「デンマーク」に浮気したこともある。
26歳。
その時ついでに行った、
フィンランドのホームステイ体験で
やっぱり、『フィンランド』。
心を決めて帰ってきた。

同じような、は同じではない。


28歳。
もう、他の国でもいいかな。。
30歳までに海外経験ができれば。。
そろそろ、飛びたい。

留学、ワーホリ、在外公館派遣員、
青年海外協力隊、、

世の中には色んな道がたくさんあっても、
しっくりこない。

あーでもない、こーでもないと
ひとりで騒いで疲れて、
探すのをやめた。

本当にしたいことは、何だっけ?


フィンランドにいる時に感じる
『居心地の良さ』をもっと感じたい。
噂に聞く白夜に極夜、
「死の月」と呼ばれる11月も。
一年を通しての文化や習慣、
『生活』を経験してみたい。

そうだ、そうだ。
そうだった。


しばらくして、鍵を見つけた。


この世界のしくみというか
現象について
何となく知り始めた上で振り返ると、

繋がっていた

とか

乗っていた

ってことなんだと思う。

一致した が一番しっくり来るかな。
一致した結果、私はフィンランドに行った。


38歳。
とんでもない自分を許して
久しぶりに一致したら、
あの時の、ミエナイ意図をようやく理解した。


向こうですることがあった。
いわば、『実習』。
私にとって、その最適な実習の場が、
フィンランドだった。
どうやら、そういうことらしい。

『え、それ?』
と拍子抜けしてしまった。
だけど、、
うん。
それ以外は、無いな。


願いが叶った、 といえるし、
すでに決まっていた ともいえる。

願わされていた ともいえるし、
強い想いが道を開いた、ともいえる。


ミエナイチカラと、共同創造。

人生は、確かに
『誰かと』を楽しむ旅、といえる。

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