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"Peace be with you!"

ここ数年、よく見知らぬ日本人から英語で話しかけられることが多くなった。
都内の外国人たちや、仕事で関わる外国人たちからも、
私が日本人に見えないと言われることが最近多い。
日本人になれない日本人、とまで言われたこともある。

帰国子女だから、海外育ちが長いから、ハーフだから。

母は日本に住んでいた時に、朝鮮人は出てけ!!と誹謗中傷を受けた。
妹は体験入学で日本の小学校へ通った初日から石を投げられ流血までした。

そういった現場を見ていれば、日本に住むようになってから、
なるべく目立たぬように人と接してきたつもりだったが、
それでも、未だに私のバックグラウンドを知れば、
「日本人じゃないから」と線引きされる。

発言力があるのは、日本人じゃないから。
白黒はっきりさせるのは、日本人じゃないから。
感情的なのは、日本人じゃないから。

私は、私なのになあ。

仕事で、外国人から、君は混じってる?日本人っぽくないよね。
と聞かれても、はい日本人ですと答える。
社内の日本人から、君は韓国人っぽいよね?
と言われても、首を縦にも横にも降らない。

だんだん面倒になってきて、そのうち、
実はロシア人だよと言ったこともある。

線引きをしても構わないが、ネガティブに持っていくようなモノの見方より、
その人の良さ、個性や豊かさを見れば、その人と関わる自分自身だって、
そして自分の周囲だって、色鮮やかになるのにな。

平和は、寛容であることから始まり、
心の豊かさは、素直であることが大事になるように、
人間が持つ弱いもの虐めみたいな精神は、
やはり無い方がいいに決まっている。
私だって、こうやって被害者面しながらも、いじめっ子だし。

周囲からの偏見など気にせず、
誠意を込めて、情熱を持って、ただ前に向かって歩くのみ。
最終的には、人間力とはポジティブな考え方をすることによって
培うことができる力であり、
その上で優しさなど、それぞれの個性をチャームポイントとして見れば、
本当に無駄な批判はなくなるのだろう。

"Peace be with you!"

-ER

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