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PERFECT DAYSを観た

昨日、用事と用事の隙間時間に、映画PERFECT DAYSを観た。
土曜日に参加したリトリートで、明奈さんが「とてもよかった!」とおっしゃっていて知った映画。
(観たいな〜、でも映画って往復移動時間含めると結構時間かかるしな〜)と半分諦めていた矢先、パズルがピッタリハマるような上映時間+用事の最寄駅というミラクルが起こった。呼ばれていたのかもしれない、と思えるほどに。笑

結論、映画館で観ることが出来て最高だった〜!
最近、映画はもっぱらサブスク配信されるのを待って観る。が、小さいスマホのスクリーン、かつ途中で停めざるを得ないことも多々ある自宅鑑賞と、没入感が、雲泥の差だった。当たり前だけど。

あらすじは公式HPより抜粋(この公式HPもかっこいい!)

こんなふうに生きていけたなら

東京・渋谷でトイレ清掃員として働く平山(役所広司)は、静かに淡々とした日々を生きていた。同じ時間に目覚め、同じように支度をし、同じように働いた。その毎日は同じことの繰り返しに見えるかもしれないが、同じ日は1日としてなく、男は毎日を新しい日として生きていた。その生き方は美しくすらあった。男は木々を愛していた。木々がつくる木漏れ日に目を細めた。そんな男の日々に思いがけない出来事がおきる。それが男の過去を小さく揺らした

https://www.perfectdays-movie.jp/

兎にも角にも、役所広司さんの「平山」が、本当に素晴らしかった。
多くは語らない平山のわずかな表情の変化、もう、役所さんだからこそできる表現だよね。
淡々とした日常に、小さな喜びを見つけることがとても上手な平山がとてもよくて、彼がふっと笑顔になると、気づいたら私もふっと嬉しくなっていた。
「思いがけない出来事」が起きて、感情が強く表に出てくる感じも好きだった。修行僧の素を覗き見た感覚?

本を読んだり、映画を観ると、すぐ自分に結びつけて考えがちなのだが、今回もそうで、「平凡な日常」に小さな喜びを見つける姿が、どうしても息子と、息子と過ごす日々と重なる部分が多かった。
あまりにも雑な結びつけ方かもしれないけど。笑
ハレの日的な特別な時間や、刺激的な出来事が起こらずとも、人生の大半を占めるような何でもない繰り返しの毎日に、喜びを見つけて生きるって、とても豊かだと思っている。

土曜日のリトリートで印象に残った話があって、
「なんで子どもが生まれてきてくれるのだと思う?」と聞かれて、「自分ひとりでは経験できないことを、経験するためじゃないですか?」と答えた
というつばきさん。
その言葉を聞いて、妙にハッとしたというか、腑に落ちたというか。
それで、まさに子と共に「自分ひとりでは経験できないことを、経験する」の真っ只中にいるはずなのに、気を抜くと、日々がルーティン作業のようになって追われていたり、逆に過去の出来事や未来への感情に囚われていることもあって。
けれども、いまこの瞬間にいるって大切だな、いたいなって思っていて、だからこそ、そういった瞬間に感情をもち、気付ける豊かさと、この映画がすごく重なったのかもしれない。
めっちゃ考察できそうな、余白たっぷりの映画だけど、私はシンプルに感じたことを、大切にしまっておきたいな、と思った。

それで、一番興奮したのは、写真屋の主人が柴田元幸さんだったこと!
え、絶対柴田さんじゃん?って気になって、でもエンドロールでは見逃して、即調べたらやっぱり柴田元幸さんで、一人でうお〜!ってなって、久しぶりにMONKEYひっくり返したりして…みたいな脱線が起きてしまうわけですが。

あまりにタイトスケジュールだったから、パンフレットを購入できなかったことが大変悔やまれる。
川上未映子と柳井康治さんの対談めっちゃ読みたい…


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