見出し画像

Googleに「広告掲載システムの回避に関するポリシーに違反しています」と言われたので考察してみた

はじめに

このブログは、Google広告の「広告掲載システムの回避に関するポリシーに違反」に関する対応と考察の記録です。お役に立てれば幸いです。

警告発生

Googleをつかったテキスト検索連動型広告を行っているのですが、先日、ダッシュボードに警告がでて、突然アカウントが広告が停止されました

広告掲載システムの回避に関するポリシーに違反しています。

Google広告ポリシーヘルプ:広告ネットワークの不正利用

理由がまったく分からないので、いくつか情報検索してみましたが

  • 理由が分からない(理由は教えてくれない)

  • 何度か再審査をかけたが、何度も拒否され、数ヶ月後に復活した(理由は教えてくれない)

というものが多く、さっぱりわかりません。

応急対策→解除

とりあえず、以下の作業を行って、Googleに再審査請求を行いました

  1. 広告を一時停止

  2. キーワードを1つ残して全部削除

  3. 除外キーワードも削除

  4. 広告もテキストを最小限の無難な内容にしておく

  5. 最後にアカウントを一時停止状態にする

そうすると、翌日に以下のメールがきて、停止が解除されていました。

即日解除されるとか、絶対に判定の間違いではないかと思ったのですが。。。不思議。まずは良かったです。

考察開始

広告再開されたのでひとまずは良かったのですが、理由が分からないまま、続けていくのもなんとなく気持ち悪いので、理由を考察してみることにしました

(何度もいいますが、Googleはポリシー違反の理由を絶対に教えてくれません)

まず、Googleは目視で広告を判定はせず、AIによる自動判定や、なんらかのアラートや通報がGoogleに行くことで、アカウントが停止されたのだと考えました。

そして 「システムの回避に関するポリシー」とあるので、広告そのものの違反でもないのでは、と考えました。そこで

広告掲載システムの回避に関するポリシーに違反

Google広告ポリシーヘルプ:広告ネットワークの不正利用

というものを調べてみました

広告掲載システムの回避に関するポリシーとは

広告ネットワークの不正利用
Google ネットワークに表示される広告を、ユーザーにとって有意義で、バラエティ豊かで、関連性が高く、安全なものにするために、広告の審査プロセスを回避したりごまかそうとしたりする広告やコンテンツ、リンク先は認められません。

Google広告ポリシーヘルプ:広告ネットワークの不正利用

不正利用の例(抜粋)
・悪意のあるソフトウェア
・不正使用されているサイト
・望ましくないソフトウェア
・不当な手段による利益の獲得
・広告掲載システムを回避するように作成された広告コンテンツ
・広告掲載システムの回避

Google広告ポリシーヘルプ:広告ネットワークの不正利用

上記はもちろん、今回の広告にあてはまるものはなく、意図的に何かするわけもないです。

そのまま読み進めていくと、対象となった項目「広告掲載システムの回避」について 以下が書かれていました

・Google の広告掲載システムとプロセスを回避したり阻害したりする行為またはその試みへの関与。

以下は許可されません。
Google ウェブ検索のスパムに関するポリシーに違反する行為
例(一部): キーワードの乱用、クローキング、不正なリダイレクト、誘導ページ、ソーシャル ネットワーク サイトへのスパム行為

Google広告ポリシーヘルプ:広告ネットワークの不正利用

クローキング

クローキングとは、検索ランキングを操作したりユーザーに誤解を与えたりすることを目的に、ユーザーと検索エンジンに異なるコンテンツを表示することです。クローキングの例としては、次のようなものが挙げられます。
検索エンジンには旅行の目的地に関するページを表示しながら、ユーザーに対しては薬の割引に関するページを表示する
ページをリクエストしたユーザー エージェントが人間のユーザーではなく検索エンジンである場合にのみ、ページにテキストやキーワードを挿入する

Google広告ポリシーヘルプ:広告ネットワークの不正利用

気づいたこと

ここまで読んでみてひとつ気づいたことがありました。

除外キーワードの設定 です。

広告を掲載すると出てくる「検索語句レポート」から、除外キーワードの設定を大量にしていました。

もう削除してしまったので、設定をいくつしたか覚えてないですがダッシュボードの最大表示行数分(500)は越えていたと思います。

テキスト検索連動型広告の運用における検索語句からの除外キーワードの設定が、悪意のある広告表示の操作や、クローキングとして判定されているのではないか?

と考えました。

画像生成:Canva

検索語句について

Google広告の検索語句機能は、広告表示に使われたキーワードで、ユーザのニーズがレポートされる便利な機能です。

検索語句の一覧においては、広告のインプレッションに使われたキーワードが大量にでてきます。

その中で、クリックされたものが、広告費として課金されます。

有効な検索語句だと広告主が(または代理店が)思えば、キーワードとして追加登録することで広告クリック拡大につなげます。

ただし、クリックした先のランディングページが、検索したワードと関連性のないページだと判断したユーザは、ランディングページからすぐに離脱してしまいます。

より品質の高い広告をめざそうと思えば、できるだけランディングページに沿った内容のキーワード、もしくは合致するニーズが含まれるキーワードを増やした方が、クリック率があがる、と広告主は考えます。

画像:Canva

逆に、マッチしないキーワードが検索されて広告表示すると、離脱の多い、品質の低いクリックとなる可能性があると考えます。

除外キーワードと設定の上限数について

そこで、望まないキーワードで広告を表示させたくないために、関係がないと思うキーワードについては、「除外キーワード」の設定をします。

例えば、競合他社のメーカー名や、出したくない品名、ふさわしくない表現などの登録です。

除外キーワードの設定は 「検索語句」の一覧からできます。

この設定数が、多すぎたのではないか?

つまり、本当は除外しなくてもいいようなキーワードまでも、大量に除外設定して意図的に広告を操作表示させるような仕組みにしている(→広告掲載システムの回避につながる操作)と判定されているのではないか?

と考えました。

Google広告のヘルプにはこうかかれています

除外キーワード リストについて
1 つのリストには、最大 5,000 個の除外キーワードを含めることができます。各アカウントで作成できる除外キーワード リストの数は、最大 20 個です。

Google広告ヘルプ:除外キーワード リストについて

そこまでは除外設定していないですが。。。除外キーワードの設定に上限があることを恥ずかしながら知りませんでした。そしてこれが本当の理由かどうかはわからないのですが、違反判定の原因としても、意外と当たっているのでは?と思いました。そして、自分の考えだけで語句を除外するのも良くない、という気づきも得ました。

教訓

  • 除外キーワードを大量に設定するとポリシー違反になる可能性がある。

  • 自分たちが思っている除外キーワードは、必要のないキーワードとは限らない。(ユーザのニーズは自分たちの想定外の可能性もある)

  • 本当に不要である、表示されると困るキーワードのみ、除外設定するようにする


画像生成:Canva

まとめ

今回は、Google広告の「広告掲載システムの回避に関するポリシーに違反」
に関する解説やブログが、ほとんど無かったので自分で書いてみました
これが解決策とも限りませんし、おそらくこの他にもポリシー違反になる事案はあるのだと思いますが、今回はGoogle広告の検索語句や除外キーワードについてもあらためて勉強になりました。お役に立てれば幸いです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?