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ポストコロナ

短編映画『死神308号とゆうか』の撮影を中止しました。
もう3年は前に仕上がっていたシナリオは各方面から有難いことに賛同をいただき、素晴らしい俳優さんが決まっていて、オーディションでみんな選んだ子役さんにも決まり、撮影が今年4月に控えておりました。
4月と言えば、「緊急事態宣言」出すよ?出すからね!準備はい?と、出すなら早よ!というツッコミも端によけられ、日本人らしいお伺いの文化に触れたのち、出されたあの1ヶ月の自粛期間。 
あれからもう半年も経ってしまうだなんて。スタバでこれを書いていますが、9割がマスク姿です。1時間に一度は、店員さんが漂白剤の入ったフキンで、空いているテーブルや椅子を拭いてくれます。全然関係ない話なんですけど、今iPodを横にし、付属のキーボードで書いているのですが、なぜかnoteのアプリだけ頑なに横になってくれません。なので、写真のような状況で書いています。誰かやり方を教えてください。 

さて、話がずれました。
4月に控えていた短編映画の撮影を中止しました。各所にご心配とご迷惑をおかけしました。関係者様へのご連絡がひと段落し、さまざまなご意見をいただきました。
とてもいいシナリオだったのに。楽しみにしていたのに。また何かあったら声かけてください。一緒に作品を作りたいです。この状況で撮らないのはコロナを言い訳にしている。
このシナリオは目黒虐待死事件に衝撃を受けて書いたシナリオでした。なんと酷いことをと心を痛め、目を逸らすことが出来なくて書いたものでした。
死神が出てくる、死を描く話です。「死」は死神という違う者によって操作されている。だから残された人は…そんな自分を責めないで。というテーマの中、他殺、自殺共に描かれていました。童話的な作品になるよう造りものや、音楽の注文を進めていました。
ところがどうでしょうか。世界がコロナに侵されて、死が身近になり過ぎました。最初はトンカツ屋さんの焼身自殺だったでしょうか。死は描けない。そう思いました。
頂いたコメントの中に「ポストコロナでは描くべきではない作品があるのは確かです。やめる決断をしたことは意義があると思います。」というものがありあました。少しだけホッとしたのと同時に、これでホッとしてはいけないと自戒の念をこめました。
また0からやり直しです。時間がかかるけれど、何かを作り上げていくことを、今目の前に見えているもの、感じているものを大切にして11月も創作活動に打ち込もうと意気込んでいます。
家の断捨離をしながら、手放すものについてずっと考えていました。頭が大分スッキリしてます。

なかやまえりか

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