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全集中 誰かのため
閲覧いただきありがとうございます。
eriです。
今回は鬼滅風味なタイトルになっちゃいました😂
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もう10年以上通っている整体院がある。
おじさん先生が一人でやっている、地元民でも知る人ぞ知る山の上にある整体院。
先日も月に一回の施術に行ってきた。
つい予約をサボって一ヶ月を過ぎてしまうとテキメンにガタが来て、施術が激痛になってしまうとわかっているのにサボってしまい、今回も激痛だった。
「頭でゴチャゴチャ考えていても、体は正直に疲れもストレスもきっちり受け止めてくれるんだよ。」と、とても耳の痛いお話をいただいた。気をつけます…。
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冷え性の私は、施術中でも手足の末端が冷たくなる。
なんなら、お腹ですら先生の手より冷たいくらい。
なのに、初めて先生の手が冷たいと感じたので、驚いて先生に聞いてみた。
施術中は患者の気と、自分の気を循環させている。
指先に気を集めて、気を送りながら悪いところをほぐしていく。
全集中だから、悪いところがあればあるほど、コリが硬ければ硬いほど、自分の気がなくなる。
気がなくなれば、場所を変えて気が溜まるのを待つ。
気が溜まったらまた全集中。その繰り返し。
気がなくなったら、施術はおしまい。
だから、身体の状態が悪い患者が来れば、自分の気が吸い取られ、カラカラになる。
でもそれが、デトックスになっている。
カラになったら溜めればいい。
何事も滞らせずに循環させていけばいい。
気の話は、正直よくわからなくて、へぇーとしか思えなかったけど、別の視点で気付きが一つあった。
私は未だかつて、仕事をしていて、全集中で誰かのためになったことがあっただろうか。
もちろん、この患者さんを助けてあげたい、元気になる手助けがしたい。楽になって欲しい。
仕事をしながらそう思っていたことはある。
でも、私の場合、そこに少なからず『そう思っている私は優しい看護師さんって思ってもらえるだろう』みたいな邪心があったと思う。100%全集中で患者さんに向き合ったことはないんじゃないだろうか。
それが良いとか悪いとかではなくて。
仕事に対してそんな姿勢で在れることが大切なのではないだろうか。
先生は少なからず、どう思われているかなんて関係なく、目の前の仕事に全集中で取り組んでいて、そんな仕事を楽しんでいるのが伝わってくる。
だから、その施術を受けている時間は、全集中で私の体を楽にしようとしてくれているのが伝わってくる。
実際、そう感じて救われた気持ちになったこともあった。
これってすごく貴重なサービスを受けているのではないかと思う。
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こんな気持ちで仕事に取り組めることは、本当に幸せなことだと思う。
便利さが追求されていくことが善とされている世の中と全く真逆のこと。
だけど、みんな実はこんなサービスを欲しているし、そんな仕事の仕方をしたいと思っているはず。
少なくとも、私はこんな風に在りたい。
そう感じる出来事だった。
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