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生命を回すエネルギー[赤]

前回、「私に夜明けがきた」ことを[赤]によって感じられた体験を書きましたが、

きのう久々に、
行き先を決めず奔放に散歩をしているときに
公園を歩きながら気づいたことがあるのでシェアしてみます。

公園の木々が
一斉に芽吹き始めていて、
先端をよくみると、ほんのりと赤みがかっていました。

植物が成長するのに
うんとエネルギーを使っている部分が
ほんのりとした赤味から感じられました。

葉だけでなく花のつぼみもやっぱり少し
赤みを帯びていて。
あっちでもこっちでも、赤らみながら今まさに次の季節を始めようとしている生命がいる…
そんな植物たちを見て「キミたちもわたしも、おんなじなんだね〜」と思いました。

冬支度では葉を落とし=全ての色をいったん手放して冬を迎え、
厳しい冬の間は、まっさらな状態で春をじっと待ってきた植物たち。

ようやく冬から抜けるとき、
先っぽに[赤]味を帯びながら
せいいっぱいに新芽を出す姿に、春の訪れを感じてとても励まされました。

そうやって赤みがかりながら芽を出す植物を見ていたら、こんどは秋の「紅葉」する姿も思い浮かんできて…

『植物って、葉を落としていく前にも赤みがかるなぁ。あ、そういえば、空だって、朝焼けだけじゃなく、夕暮れ時も赤みがかるなぁ』
なんてことに気がつきました。

そのときパッと脳裏に
もののけ姫の[シシガミ様]が
一歩一歩地面を踏みしめる場面が浮かんで。。

シシガミ様が歩くときには、
足下の草花が一斉に芽吹き伸びて花咲きしおれて枯れていく…その命のサイクルが[一歩]のあいだに巡るのですが、
[赤]という色の持つチカラは、そんなシシガミ様みたいなチカラだなぁと繋がりました。

わたしの脳内ではシシガミ様の足下からだんだん画面が上にスクロールされて、顔を見上げていくようなイメージがわいて…
シシガミ様の顔が見えたとき、
シシガミ様のお顔はやっぱり[赤]だったのでゾクゾクっとしました。

もののけ姫では、シシガミ様は
命を生かしもするし奪いもする存在として描かれていて、そんなところもものすごく腑に落ちました。

自然の摂理が
夜明けのような空のできごとから、
地上の植物、人間のこころの中に描くイメージや物語にまで本質が貫いていて、
理にかなってるな、と思うし、
色彩は自然(宇宙)が語りかける言葉のようだと、あらためて感じました。

★このお話は stand.fm でも聴けます★


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