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光と闇と。清濁合わせ飲む

カラペハリエが今年5周年を迎えるのですが、
この活動をはじめたおかげで、この世界は「みんなちがうからおもしろい」ということが骨の髄まで浸透し、誰よりも影響を受けてきたのは、このわたし自身だと思っています。

いろんな人生経験を重ねるほどに、人はみんなちがうんだということが、そして、ちがうからこそ世界は彩り豊かなんだ、ということが、全方向からわたしの芯の部分に注ぎ込み、肚落ちする一方なのです。

コロナ禍という経験をへて、ここ数年、その実感はより確かなものとなりました。
マスクの是非 / ワクチンの是非 / それに、つい最近騒がれていた国葬の是非、、それ以前にも、政治や、思想や、宗教など、、人は、一線を引こう/ 対立しようと思えば、そのネタは限りがないほど身の回りにあふれています。

そんななか、どんなふうに作ったって必ず誰かの作品の一部になる[カラペのあり方]だとか、グラデーションとして境目なく存在する[色のあり方]は、いつもわたしに大きな影響を与え続けてくれました。そしてその影響はこれからも続くでしょう。

色の研究を極め、色彩論を著したゲーテは、[色は光と闇の結婚である]と結論づけています。
 
色を扱うNPO法人の代表でありながら、色について何も知らないことに気がついたわたしは、昨年、色の本質について学びました。そのなかで、このゲーテの結論に出会ったときに、わたしは、光と闇というのは全く相容れない対立しているものだとして無意識のうちに捉えていたことに、はじめて気がついたのでした。

そして同じように、この世界を光と闇  、善と悪、優と劣など、相反する二つの原理が対立しているものとして見る見方が少なからず自分の中にあったということに気がついていったのです。

[光と闇の結婚]である色を学んだわたしは、昨年末、それを色の物語として1冊の絵本にまとめました。

ひとつになりたい光と闇は 自分に一番近い色にその望みを託した
光は黄色に 闇は青に
黄色と青は歩み寄り うちとけあって命を産んだ
〜あらゆる生命はその始まりに緑を宿す

絵本 『 Colorful Journey 』より

光に最も近いふるまいをするのは黄色。
闇に最も近いふるまいをするのは青。
黄色と青の絵の具を混ぜると....?

[緑]ですね。
地球にいちばん初めに誕生した命は植物です。
さらに、わたしたち動物の起源であるミドリムシなどの原生動物も葉緑素を持っています。

つまり、、わたしたち生命というのは、半ば光、半ば闇なのです。
(さらに男性原理・女性原理、に触れると話が終わらなくなるので切り上げます)

世界を清浄/汚濁、人為/自然といった二元論によって分け隔てるほどに、真実から遠ざかることに気がつき始め、自分でも、あり方が少しずつ変わってきたように感じています。
(どおりで、漫画版 風の谷のナウシカが沁みるわけです)

自分とはちがうもの、嫌悪するもの、見たくないものを、遠ざけようとしたり、否定したり、拒否したりしてきたかもしれない、と、気がつくにつれ、あらためて足もとから確かめてみることをはじめていました。それも、ごくごく小さいことから。

恐いとか汚いと遠ざけてきたことに意識を向けて疑問をもってみる。苦手だと思っていた人に挨拶してみる。キモチワルイと思っていた虫をちょっとだけ観察してみる。キライだと思っていたサウナに入ってみる。ぜったい無理だと思っていた水風呂に入ってみる。などなど。

やってみて、やっぱり受け入れるのはむずかしいものもあるし、
逆に、へっちゃらになってしまったものもあります。
(サウナなんてむしろハマってしまった。あんなに苦手だったのに。)

闇をあえて覗いてみることは、感情が揺さぶられたり、ときに痛みを伴いましたが、そんなことを試していたら、だんだん自分のなかの嫌いなところや、どうにも許せなかった過去の失敗や、自己嫌悪や自己否定していたことなんかが、いつのまにか、小さく小さくなっていて、気がつくと、前よりもなんだか生きやすくなっていることに気がついたのです。

「不快なもの(深いもの)を理解せずに排除しようとする時、
 あなたがたは自分自身を否定することになるのです」

(アボリジニの智慧の言葉)

という最近知ったこの言葉にも、まさに通ずるなぁとわたしは思いました。
記事には、かっこの中の(深いもの)については詳しい記述がありませんでしたが、(業の深いもの)という意味かなぁとわたしは思っています。
人間は、そもそも業の深い生き物で、清濁合わせ飲みながら、それでもなお愛と美しさを信じて、目の前の一つ一つの選択において、愛とか美しさを感じる方をいかに選び続けられるかどうかかなぁと。そんなところです。

ちょっとマニアック全開のコラムになってしまいましたが、わたしらしさが存分に出たこのコラムを、5周年の頃の現在地として 書き残すこととします。(注:カラペハリエweb会報誌のリレーコラムに書いた文の転載です)

こんな長ったらしい文章を、最後まで読んでくれて、どうもありがとうございました^^

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