見出し画像

027.巣立ちの日はいきなりやってきた

大学に通い始めた息子が、入学1週間で家を出て寮に入りたいと言ってきた。どちらかといえば潔癖症で寮には絶対入りたくないと言っていたのに、自ら寮の情報を調べてきたので、本気度が伝わってきた。通学に二時間弱かかるので、まあ仕方ないか、と思う。やってみてわかることってあるもんね。

学生時代のいいところって、無駄に時間があって、あれ?これ何の時間?みたいな楽しいひとときがあること。先輩の話を聞いたり、友達とおしゃべりしたり。家が遠いとその時間がほとんどなくてもったいないよね、とは私も思っていたのだ。家を出て学べることもたくさんあるだろうし、お金はまあかかっちゃうけどよいのでは、と、賛成した。

それにしても、来年あたり学校に慣れてきたら一人暮らしも考えないとね、なんて話していたのに、いきなり来月に出ていくことになったことの方に驚いている。いつかは家をでるとは思っていたけど、こんなにすぐとは。

寮には大きな家具がついているので、引越しの荷物はそれほど多くない。必要なものをまとめて、ドライブがてら荷物を運んできたところ。5月からなので、明後日には家を出ていく。近いのでしょっちゅう帰ってくるんだろうけど、今はやっぱりさみしい気持ちが少しある。夫は私より寂しいだろうなあ。(家に一人でいることが増えるからね。)

息子が家を出た後は、久しぶりに夫と二人暮らしだ。子が出ていって寂しい気持ちもありつつ、18年ぶりの二人暮らしは意外と楽しくなる気がしている。親という役割を意識することが更に減って、個人にさらに戻っていく。


感じた事を言葉にして生きています。サポート頂けたらうれしい!!