「仕事と遊びの関係性」について
この記事は、2023年1月28日に行われた、ランサーズ株式会社主催コミュニティ「新しい働き方LAB」第2期のアワード内のクロストークの内容から、私自身が様々な気付きを得られたり、自分を振り返る大きなきっかけともなったため、備忘録も兼ねて心に留めておきたい内容をまとめ、トピックごとの感想を書いてみました。
「新しい働き方LAB」についてご興味のある方は下記リンクをご覧ください。
クロストークの動画は、下記リンクの46:00あたりから開始します。
「仕事と遊びの関係性」についてご興味のある方は、ぜひご視聴ください。
クロストーク以外も「新しい働き方LAB」ではどのようなことが行われているのか、新しい働き方の研究期間中に活躍された、たくさんの方々の様々なご活動の集大成もご覧いただけます。ぜひご視聴ください。
(毎年、研究員制度は4月、5月頃から募集開始されています)
登壇された方々のご紹介
・小池克典さん(以下、小池さん)
バーテンダー、企業の営業責任者などを経て、現在はコミュニティ型多拠点コリビングLiving Anywhere Commons(LAC)の事業責任者としてご活躍中。
・高田ゲンキさん(以下、ゲンキさん)
20年近く、フリーランスのイラストレーターとしてご活躍。
2012年〜ドイツのベルリン在住。
フリーランスの働き方に関する複数の書籍やブログ発信、Adobe Illustrator学習のYouTubeチャンネルも発信されています。
▷高田ゲンキさんのブログ、プロフィール
(ご出版の書籍一覧も掲載されています)
▷Adobe Illustratorが学べるYoutubeチャンネル
▷ツイッターアカウント
・ファシリテーター:市川瑛子さん(以下、市川さん)
ランサーズ株式会社コミュニティ「新しい働き方LAB」を創設された方。
マッキンゼーアンドカンパニーご勤務後、スタンフォード大学MBA教育学修士を経て、ランサーズ株式会社へご入社。複数の仕事を継続しながら世界を旅する挑戦をご夫婦でされた後、「新しい働き方LAB」コミュニティを立ち上げられたそうです。
▷市川瑛子さんのプロフィールnote
(私はこの記事に感銘を受けて「新しい働き方LAB」に応募しました)
▷ツイッターアカウント
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仕事と遊びの融合体験について
▶︎小池さん:
どんな仕事にも下記3つの「ワーク」が存在する。
・Riceワーク(生きるための仕事)
・Likeワーク(好きな仕事)
・Lifeワーク(評価や収入などを気にしない、人生の一部のような仕事)
なるべくこれらの良いとこどりをしてみると、遊びながら仕事をするような感覚になるのでは?
▶︎ゲンキさん:
クリエイターの仕事は人生が仕事に反映されるため、好きなことばかりを楽しんでやっていて、仕事と遊びは全く分かれていない感覚。
場所を変えて働くのは、仕事に遊び要素を加えるのに有効?
▶︎ゲンキさん:
「クリエイティブは移動距離に比例する」という高城剛さんの言葉の通り、移動することで活性化されて仕事に反映されることが、クリエイターとしての働き方。
▶︎小池さん:
会社員時代は、毎日同じ場所に通い、同じ人に会い、同じことを繰り返す日々でマンネリを感じ、余白が無く、他にやりたいことなどわからなかった。しかしある日、外を知ろうとして全く違うコミュニティ(農業を見てみるなど)へ行ったことで視野が広がった。
▶︎市川さん:
「場所を変える」はテーマ。仕事自体を移動しながらやってみたり、仕事をより良いものにするために余白を作り、出会いや新しい世界を見ることで、それが仕事に生きることもあるのではないか。
「仕事と遊び」は分けるべき?
▶︎ゲンキさん:
一昔前は「仕事は楽しむものではない」という意見も多かったが、実際に遊ぶように仕事をしてきた実体験から、この考えには賛同できず、むしろ推し進めるべきと思っている。
「夢中になれる方が没頭できるし、結果も出しやすくなる」
何かを我慢しながらイヤイヤやっていると、できない言い訳を作りやすい環境を作ってしまう。「好きなことを仕事にしたいなら、そのための努力を100%することも大切」
▶︎小池さん:
「そもそもなぜ仕事をしたいのか?」所得を増やしたいのか?会社を大きくしたいのか?
私は「優しい社会を作りたい」と思った。「仕事だから」と腹を括って頑張っても、自分がそこから幸せを感じられなかったり納得できないことに持続性はない。
他人から見て「遊んでいる」ように見えても、自分が良いと思い、好きでやっている仕事なら、社会にとっても良いはず。それが「優しい社会に繋がっている」と自分で思えたらOK(→自己中心的利他)。
誰かが不幸になるためにやっていることではなく、自分の中で筋が通っていることが大切。
▶︎市川さん:
「幸福学」の「繋がり」→「ありがとう」の思考と似ている。
「誰かのためになりたい」という思いから、自分のやりたいことをやっていくことで、最終的に利他に繋がっていく。こういう考えを皆が持ったら、より良い社会になるのではないか。
「自分がやりたいことをやっていたら、社会が良くなる」
▶︎ゲンキさん:
フリーランスのクリエイターは営業が苦手な人が多く、ランサーズのようなプラットフォームは助かる人が多い。
さらに「自分がやりたいことをやっていれば社会が良くなる」という発想を持てば、もっと自分をアピールできるようになるのではないか。
相手の評価を気にするのではなく、良し悪しの評価は自分で決めるべき。
▶︎小池さん:
バーテンダー時代、「豊かさ」という観点で「幸せのレールから外れた」と感じた。そこで「自分の幸せは自己責任」だと気づき、そこから自分の求める幸せを意思決定して行った上で今がある。そのため、現在自己肯定できている状態と感じる。
▶︎ゲンキさん:
ずっと「日本社会に全く合わないタイプだった」ため、外れても生きていける道を探そうと模索した。SNSが無かった時代、成功するかどうかは運次第だった。自分の好きなことを仕事にしたくても、Riceワーク、Likeワーク、Lifeワークのバランスをうまく取れる人は少ない。(スキルは高いけどマネタイズが苦手、などのように。)
会社などの組織の場合は役割分担があるが、フリーランスは全てを自分で行う必要があった。しかし、ランサーズやLACを活用することでフリーランスでも苦手を補完しあえる環境が整い始めている。
▶︎市川さん:
自分の学歴や経歴を振り返ると、世間のレールに乗ってきたタイプだけど、ランサーズに入社して様々なフリーランスの方々との出会いがあり、人生には色々な道があり、上や下ではなく横の幅が広い、ということに気がついた。
「夢中になることで達成感が得られる」ということ
▶︎市川さん:
「うまくいく仕事」というのは、遊んでいる時のように「夢中になれる」時なのでは?学校の文化祭みたいに。
▶︎ゲンキさん:
20年程前、Adobe Illustratorが出始め、デジタルが進化し始めた頃、その波に乗った人とはずれた人が二分した。
この20年の間、ゲームを攻略していくようにIllustratorに夢中になり、常に最新情報を追い求めることでスキルを磨き続けた。
夢中になることで生産性が上がり、それに伴ってスキルアップすることを体感した。
▶︎小池さん:
「巻き込まれること、そしてそれを面白がってみること」
新しい働き方LABではこれが実際に起こっており、巻き込まれることで、自分の知らなかった世界に触れるきっかけになるのでは。
▶︎ゲンキさん:
なんのために「それ」をするのか?先にゴールが見えていると、楽しんで取り組みやすい。例)ギターが弾けるようになりたい場合、「ただ弾く」というより「何を弾きたいのか」を明確にする。
クリエイターは1人で黙々と生きてきた人が多いため、巻き込まれベタが多いが、1人でも行動できる人が集まると、強いチームとなりやすい。
また、チームを組んで経験を積むことで一人一人に「このチームに貢献したいという意欲→スキル向上」という流れが生まれ、結果的に個人スキルも上がる。ゴールのイメージを共有してみんなで目指すと良い。
▶︎小池さん:
「安心していろんな人を巻き込んでいい」
巻き込む人、巻き込まれる人同士の関係性に優劣などない。
「好きなことなんてない」 そういう場合はどうしたらいい?
▶︎小池さん:
自分自身もやりたいことが無い時期があったが、それは圧倒的に「外の世界を知らない」ことが原因だった。
旅に出かけて人に会ったりすると、何かが見つかるかも。
「やりたいことがない」ことを自己否定する必要は全くなく、ただ単にインプットが少ないという事象なだけ。
▶︎ゲンキさん:
常に好きなことがあるタイプだったため、難しい質問。
「好きなこと」よりも「得意なこと」にフォーカスする方が幸せになれることが多いと感じる。(得意なこと=自分では普通だと思っても周りから褒められるようなこと)
もしもどちらも無いなら、やはりもっと外の世界を知ることが必要。
ただ、「得意なこと」は自分で自覚していないことが多い。
▶︎市川さん:
いろんな場所に行っていろんな人と出会い、全く知らない世界にも足を踏み入れてみると、何かが見えるかもしれない。
おわりに
▶︎ゲンキさん:
「楽しめることがある人」は、それを仕事にして100%頑張り切ってみる。
ランサーズやLACを活用することで、かなり道は開けるはず。
▶︎小池さん:
ランサーズのスローガン「働くをもっと自由に」の下、新しい働き方LABの参加者がたくさんLACを活用している。
これはマーケティングをしたわけではなく、単にお互いのカルチャーがマッチした結果。そして、それぞれの共通ビジョンとして、「良い社会を作りたい」という思いがある。
「作りたい未来は、仲間がいれば作ることができる!」
LACは、そういった仲間に出会える場所。