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“旅行”と“住む”は別物

「旅行じゃだめなの?」

西表島に住んでみたい、と話したときに父に言われたことです。

西表島でガイドをやりたいとか
お店を開きたいとか自分の家を持ちたいとか
具体的にやりたいことはありませんでした。

ただ、西表島の自然が好き。自分の身を置いてみたい。
それだけです。

だから、
「これからも旅行で行けばよくない?」
と言われることに、返す言葉がありませんでした。

最終的には、西表島に3ヵ月半住みこみで働かせてもらいました。
住み慣れている場所で過ごす3ヵ月半とは時間感覚が全く別物でした。
とにかくとにかく毎日が濃くて、想定外で
1日が2日分あるぐらいの感覚でした。

 何度も行った、うなりざき公園

10回以上旅行で訪れましたが
旅行で来た西表島と、住み込みで来た西表島は全く違いました。
どちらも、それぞれの良さがありました。

旅行は誰もが想像できる通り、観光できます。
ツアーに参加したり、飲食店に行ったり楽しめます。
西表は海、川、滝、山があるので遊ぶにはキリがないと思います。

 カヌーで滝を目指します。

住み込み期間は芸能を見に行ったり、集落の新年会、成人式、野球の試合、ピアノの発表会も連れて行ってもらいました。

沖縄は、なぜかのんびりしてるイメージがあったのですが
島の人は仕事をしてるかと思えば、芸能の練習に行ったり出し物の準備をしたり、
「1人で何役やるの!?」というくらい、常に忙しそうでした。
かといって、疲れているとかではなく
明るくて元気でたくましい方が多かったです。

長年住まれている方は、お休みの日にアクティビティツアーに参加する…というよりも
仲間で集まって飲む食べるが多い印象でした。
(もちろん人によると思いますが)

島の方や、島で出会った友人のおかげで、より島が好きになりました。
何より、境遇が全く違う方々と関わって
色んな生き方があるのに気づかされました。
それが自分の中では1番大きかったです。


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