22.主宰監督のいじめ②

いちばん酷い、一生忘れないと思ったできごとを書きます。

出張講演の兄弟を食事会にもてなす群れの順番が来ていて、
火曜日の書籍研究の終わりに『次回はERIE家を食事会の場所として提供してもらってもいいですか?』と司会者のT兄弟に聞かれて母が承諾したその週末土曜日午前の群れの奉仕時間の時に、

みんなで輪になってごはんはそれぞれ何を作ろう?何を持ち寄ろう?と話していて、
いつものように話の輪の外にはじき出されていた私たちを振り返りT兄弟は突然母に

『ERIE家は今回食事会に来ないんだよね?』

と聞いてきたのです。

母も私も妹も『は?』となってしまい、
母が『この前の書籍研究の時にうちを場所として提供してほしいって兄弟が頼んだじゃないですか。』と返しても
『そうでしたっけ?てっきり不参加だと思っていました。』と涼しい顔をしてみんなの前で言い放ったのです。

T夫妻に普段から媚びを売り続けている姉妹たちは、あのT兄弟に歯向かっている母の方が頭がおかしいと
少し離れて私たちに背を向けてT奥さん姉妹を交えてひそひそ話を始めます。

私はめちゃくちゃ腹が立って、平然と噓をつくT兄弟に対してもだけれど、
明らかにうちが提供場所に決まったやりとりはみんながあの火曜日に聞いていたはずだから、
なんで誰ひとりとして『おかしい』と声をあげてくれないのか、それがとても悔しかったです。

納得できなくて、T夫妻に対してもその場にいた取り巻きに対しても怒鳴りたかったけれど、
まだ子どもで自分の意志を伝える能力を培えなかった私は何も言えませんでした、あの時本当に言ってやればよかった。

母はすごく腹が立ったというよりショックを隠し切れなく、
『もういいです、不参加で大丈夫です。』と言って奉仕時間が終了し、午後から母は仕事に出かけました。

私と妹は晩ごはんの材料を買いに自転車でスーパーに行くと、偶然T奥さん姉妹が買い物をしていました。

午前中のこともあったので奥さん姉妹とは今日だけは関わりたくないと思い見つからないように買い物をしていたのですが、
突然背後から肩を叩かれて振り向くと奥さん姉妹で、いきなり

『確認だけれど、今度の出張講演の食事会で作るごはんの量って、ERIE家の分マイナス3人ってことでいいんだよね?』

と聞いてきたのです。

聞かれた瞬間なんの話をしているのか頭の半分で理解できているようで、
でも頭の半分はこの目の前の人間はなにを言っているのだろうか?と固まってしまいました。

たぶん『はい。』としか答えていないし、
それから妹とどんな会話をしたのか、どうやって買い物を済ませて自転車に乗って家に帰ってきたか、どうやって晩ごはんを作ったか、まったく覚えていません。

もはや怒りを通り越して無の感情になっていた私は、仕事から帰ってきた母に淡々とスーパーでのできごとを話してしまいます。

母は午前中自分がT兄弟に言われたことより、
自分のいないところで娘たちが奥さん姉妹に言われたことがなによりも許せなかったようです。

すぐに同じ群れのKS姉妹に電話をして、母は泣いていました。

私は『無』という利己的な感情ゆえに母にできごとを告げて泣かせてしまったと後悔しました、
あのスーパーでのできごとは私の胸の中に死ぬまで秘めておけばよかったと今でも思うほどです。

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