12.『必要の大きな会衆』へ来た新しい風③

G夫婦が結婚する直前に、AN兄弟の異動が決まり(たぶんG兄弟との折り合いが悪かったため)、
G兄弟の新しいパートナーとして大阪からTT兄弟が来ました。

TT兄弟は大阪弁でお喋りが楽しくおもしろい人で、
私は小学校高学年で15歳も年上のTT兄弟に淡い恋心を抱くことになります。

でもG兄弟はKK姉妹と結婚すると既に会衆で発表があったあとだったので、なんでこのタイミングでパートナーを組んだんだろう?と疑問に思っていて、少ししてその答えを知ることになります。

TT兄弟は既にK会衆にいるE姉妹という若い姉妹と付き合っていて、
G夫婦が結婚してから自分たちも結婚する予定でK会衆に来たようです。

私の淡い恋心に気づいたTT兄弟が、E姉妹とふたりである日突然我が家に来て、ケーキを差し入れてきたのです。

私への牽制だとすべてを察した私は、自分の身の丈に合わない恋心を抱いた自分を恥じ、ケーキに罪はないけれど、気持ち悪くて食べずに捨ててしまいました。

そんなTT夫婦はのちにK会衆とおなじ市内の別の会衆へ異動し、なんと私の祖父の家の隣の家に住むことになります。

自分たちの新居の隣が以前牽制した私の祖父の家なことを知っての引っ越しでした。

一度私たち母子を新居に招いてごちそうを用意してくれて、TT兄弟は母と妹はほぼほったらかしでやたら私だけに話しかけまくってきて、
奥さんがいる前で以前恋心を持っていた私ばかりかまって、もし私なら嫉妬してしまうので、横で聞いている奥さんのきもちを考えないのだろうかと思ったし、
会話の内容が説教混じりだったので、この人はいつまで牽制して偉そうにマウントを取るつもりなのだろうと冷めた目で見てしまった私は考えすぎでしょうか?

そのあとTT兄弟は職場の女性と不倫したらしく、息子もいるのに今では夫婦仲は完全に冷え切っていると聞きました。

『必要の大きな会衆』へやって来た新しい風は、私にとって心地いいものもありましたが、ほとんどは不快な風となりました。

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