49.私の運命を変えた出会い②

ある土曜日の休日出勤で、私と彼は一緒の勤務でした。

休日出勤なので人数は数人しかいなく、
私は彼といつも以上にたくさん会話ができて、この1日ですごく仲良くなった気がしました。

これが最後のチャンスかもしれないと思い、
お昼休憩中に彼に懲りずに『ごはん一緒に行きませんか?』と誘ってみました。

結果はもちろんおなじセリフ、『なんで行かないとあきませんの?』でした。

予想はしていたので特に悲しくはなかったですし、
もう3回も誘ってはこれ以上はしつこいなと思い、会社内だけの『お友だち』として接することに決めました。

すると午後の勤務中、休憩室に入った彼が私を手招きして、

『ごはんって今日とか?私家がN県だから今日は帰るので、来週土曜日だったらいいですけど。』

と言ってきたのです。

3回もきっぱり断られたあとだったので意外な展開にびっくりしましたが、
『なんだか今のERIEさんの仕事している横顔が寂しそうに見えて…。』と言ってくれた彼の言葉が、私という存在を見てくれたと思えてすごく嬉しかったのです。

メールアドレスの交換をして、やり取りをしながら私たちは約束の土曜日に、私の部屋の近くのイタリアンに行きました。

彼はお酒がだいすきなので実家に帰れなくてもいいように近くにビジネスホテルを予約して、お店も予約して手配して時間を作ってくれました。

私はまだ飲み慣れないお酒を一緒にたくさん飲んで、彼とものすごく会話が盛り上がって、
ウエイターさんから『閉店時間です。』と言われるまで時間を忘れて過ごしました。

彼といるのがものすごく楽しくて、帰りの私の運転代行を待つ時もずっと私の車の中で盛り上がっていました。

私の会社の上司にあたる人で、彼も普段から仲のいい人がその日結婚報告をしていたので、何を渡したらいいのかさっぱり分からないので明日一緒に結婚祝いを選んでほしいのと、

『ちょうどハーレーの車検を出していて引き取りに行かないといけなくて車がないのでショップまで送ってほしい、それからイオンに結婚祝いを買いに行きましょう、おいしいラーメンもごちそうするし、結婚祝いを一緒に選んでくれたらERIEさんのだいすきなケーキも一緒に食べに行きましょう。』とお誘いを受け、

私は次の日の朝ホテルへ彼を迎えに行き、ハーレーショップまで送ってからハーレーに乗る彼の後ろをついて彼の家まで行き、ハーレーを自宅へ置いた彼を乗せてイオンへ行って結婚祝いを一緒に選び、ラーメンとケーキ3つをごちそうしてもらって一緒に食べました。

まだ付き合っていませんが、彼には気を遣わずに素直な自分として接することができていると気づきました。

まだ21歳の私が『ケーキにはやっぱりブラックコーヒーですよね。』とイキったことを言っても、彼は笑ってくれました。

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