29.巡回大会のインタビューの打ち合わせ

地域ごとに会衆をまとめて年3回集まる『大会』というのがあり、
私は『模範的なエホバの証人』として長老から推薦されて、巡回大会で壇上でインタビューを受けるというオファーを高校2年生の時に受けました。

インタビューの質問と回答内容を事前に決め、事前打ち合わせをするために、
母が仕事の都合上A兄弟に送迎をお願いしてK会衆より南部のI会衆王国会館へ連れて行ってもらいました。

講和をする兄弟とおなじインタビューを受ける兄弟と姉妹と私の4人で30分程打ち合わせをして、
終わったのが夜6時頃で晩ごはんも食べていないし早く帰って晩ごはんを食べたいなと思っていると、

A兄弟はおなじく付き添いで一緒に来たIブラザーズの弟のNI兄弟とふたりでどこかへ晩ごはんを食べに行ったことを知りました。

ふたりがいつも本当の兄弟のように仲がいいとはいえ私に一言もなく姿を消して、
晩ごはんを食べていないのは私も一緒なのに私がいつ食事をするのかも全く考えてくれることもなくふたりだけで行って、

思いやりがないし冷たい人たちだなぁとかなりもやもやして余計にお腹が空いてきてしまいました。

打ち合わせをした兄弟姉妹も『高校生の姉妹をひとり置いてきぼりでありえない…。』と一緒に怒ってくれて、
おなじインタビューを受ける私のひとつ年上高校3年生のN兄弟が『ぼくがERIE姉妹を送っていきますよ。』と言ってくれたのです。

そうは言っても彼も高校生でもちろん運転はできなくてお父さんに送り迎えをしてもらっていましたし、彼と私は打ち合わせの王国会館から反対方向だったのでまぁありえないのですが、
彼の優しくて暖かい一言がすごく嬉しかったです。

結局おなじインタビューを受けるYI姉妹が王国会館の近所でしたので、『うちにあるものでよければ…。』と家に招待してくださって、

急な迷惑客なのにたくさんのごちそうを並べてくださって、人の暖かさってこうだよなとすごく身に染みて、
N兄弟とYI姉妹の暖かさがすごくありがたく感じました。

姉妹の暖かい気持ちのこもった和食ごはんはものすごくおいしくて、涙を堪えながらごちそうになり王国会館に戻ると
A兄弟とNI兄弟が私を待っている状態で、何も言わずに食べに行ってしまってごめんねの一言もなく、

本当に冷たいというか、人の暖かさや情がない似た者同士なふたりだなと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?