7/11~7/17

この形式にしたのは正解だったかもしれない。何も気にせず書き出せるし書き終えることができる。一文で終わらせることもできる、という一文が二文目にあることのちょっとした一人ツッコミも個人的に意識しながら(つまり誰かの読者になるのだろうけど意識していないわけだから認識していない読者はそこに存在しないという意味からもこのカッコに閉じ込められた私の独白は全くの無意味ということになる)書ける利点は素晴らしい。自画自賛。

誰とも会うことなく職を変え今に至る。労働という生活に必要な営みにおいて「会う」ことを経ずに今に至る。「会う」ことの意味がわからなくなってしまう。それでも私は誰かに会いたいと思う。会いたいと思う気持ちと感染を恐れる気持ちが並走する。マラソンか競歩か、その程度の遅さはそこにある。もしかしたら蝸牛と蛞蝓の競争くらいに遅いかもしれない。「会う」必要が人生の2/11(にぶんのじゅういち)を占める労働時間から失われた今、私はこれから何人とすれ違い、何人と出会うのだろう。

と詩的に考えてみても雨が降っているこの状況ではこういった不安や鬱屈とした気持ちが、コロナ由来なのか例年より寒い夏由来なのかアラフォーとなり落ちづらくなった内臓脂肪に対する憎しみ由来なのか、まだわからない。そう、年をとったのだ私は。


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